山上被告の母「私が加害者と思う」 安倍元首相銃撃公判

安倍晋三元首相銃撃事件で起訴された山上徹也被告(45)の裁判員裁判で、証人出廷した母親は被告の事件について「私が加害者と思う」と述べた。
母親は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対し、総額1億円もの献金をしてきた。母親は「献金を一生懸命して役に立とうとしていたが、大変な間違いだった」と述べた。
そのうえで、母親は「旧統一教会への献金を黙ってしてきたし、子供たちをほったらかしでやってきた」と振り返った。「本来の宗教はたとえ貧しくても心が豊かになるようにするのが本質だ。私は本来の宗教をはき違えた。ちやほやされて有頂天になっていた」と話した。
弁護側から脱会は難しいのかと問われると、「できれば今の形でやらせてもらえれば」と話した。
一方、母親は銃撃事件についてニュースで知ったと振り返り、「びっくりして信じられないという思いでした。そんなことをしていないと思った」と語った。【木谷郁佳】