全国の自治体で公用車に搭載したテレビ受信機能付きカーナビなどでNHK受信料が未払いとなっている問題で、岐阜県の江崎禎英知事は26日、NHKの千代田放送会館(東京)を訪れ、小池英夫専務理事と意見交換した。
面談は非公開で行われ、県出納管理課の担当者らも同席した。県によると、江崎知事は「視聴目的でカーナビを所有しているわけではない」と強調し、放送法の受信契約締結などに関する解釈の見直しや、自治体など事業所の受信契約を「1世帯1契約」とする受信規約に準じた対応にするよう求めた。
これに対し、小池専務理事は、放送法の所管が総務省である点を挙げ、「我々は何もできない」などと答えた。受信契約については「不断の見直しの中で検討していく」と述べるにとどまったという。
面談内容について、江崎知事は同日午後、都内での全国知事会議で報告した。