中国の拠点から特殊詐欺の電話をかけたとして、愛知県警は27日、中国籍で岐阜市の男(35)ら男女3人を詐欺容疑で再逮捕した。中国籍の男は詐欺電話をかける「かけ子」を勧誘し、中国の拠点まで連れて行く案内役を担っていたという。
県警によると、中国籍の男に勧誘された愛知県稲沢市のアルバイトの男(37)は今年、中国で拘束され、日本に強制送還されていた。この男はかけ子として中国にある複数の拠点を一定期間ごとに移動しており、詐欺グループ側の中国人ら約20人が開いた酒宴に参加したこともあった。東南アジアの特殊詐欺拠点へ行く計画もあったと説明しているという。
発表によると、男女3人は仲間と共謀して7月、中国の拠点から北海道警の警察官などをかたって名古屋市南区の女性会社員(67)にうその電話をかけ、現金300万円をだまし取った疑い。