中央自動車道笹子トンネル(山梨県)で2012年、天井板が崩落し男女9人が死亡した事故は2日、発生から13年を迎えた。トンネル近くの慰霊碑では遺族らが事故が発生した午前8時3分に合わせて黙とうをささげ、献花した。
その後、中央道初狩パーキングエリアで中日本高速道路(名古屋市)主催の追悼慰霊式が開かれ、犠牲者の冥福を祈った。同社の縄田正社長は「平穏な日常や人生を奪ってしまった」と改めて遺族らに謝罪した上で、「高速道路の安全性向上という永遠の挑戦課題に取り組むことを誓う」と述べた。
犠牲となった石川友梨さん=当時(28)=の妹、松山愛さん(39)は遺族代表として「(社員の)意識を上げて、事故がない未来につなげなければならない」などと訴えた。 [時事通信社]