元総務相で自民党参院幹事長などを務めた片山虎之助(かたやま・とらのすけ)氏が18日午後、老衰のため死去した。90歳だった。片山大介・日本維新の会参院議員の父。通夜と告別式は近親者で執り行う。
東大法学部から旧自治省に進み、1989年の参院選岡山選挙区で初当選して政界入りした。2000年12月に第2次森改造内閣で、自治相兼郵政相兼総務庁長官として初入閣し、01年1月の中央省庁再編に伴い初代総務相に就任した。
自民党では04年7月に参院幹事長に就き、青木幹雄参院議員会長(当時)とともに小泉、安倍両内閣で強い影響力を振るった。07年参院選で新人議員に敗れた際は「姫の虎退治」とも言われた。
その後、たちあがれ日本を経て日本維新の会に加わり、同党の共同代表を務めた。国会論戦で首相や閣僚に政策論争を仕掛け、古巣の自民党に苦言を呈するなど歯に衣(きぬ)着せぬ発言が持ち味だった。