12月1日、風俗店従業員・高橋麻美香容疑者(32)が詐欺容疑で再逮捕された。女はもともと勤務していた風俗店の客だった60代男性を騙し、計1001万円を騙し取った疑いがかけられている。
多額の金をせしめた高橋容疑者。なんとこの女性、数々の男性を騙してきた”ホス狂い詐欺師風俗嬢”として界隈では知られた存在だったという。NEWSポストセブンは、同様の手口に遭ったという別の人物に取材。この被害者が容疑者の”口説き”の手口などについて赤裸々に明かしてくれた。【前後編の前編】
大手紙社会部記者が語る。
「警視庁によると、高橋容疑者は都内の風俗店で働いていた2021年に、客だった60代男性と出会った。同年8月から2022年6月にかけて『白血病と診断された』などと男性からおよそ2900万円を騙しとったとして、11月10日にすでに逮捕されていたました。
再逮捕の容疑は2022年7月から8月、およそ20回にわたり同様の手口でウソをつき、金を騙しとったとされている。容疑者は実際には白血病ではなく、調べに対して『余命が3か月しかないなどと言った。病院の請求書を偽造した』とおおむね容疑を認めています。警視庁は余罪も含め、慎重に捜査を進めている」
インターネットで検索すると、詐欺被害の情報共有掲示板などで高橋容疑者の名前がいくつかヒットする。そこには〈超有名な”ホス狂い詐欺師風俗嬢”〉〈被害者は少なくとも10人以上〉〈何の後ろめたさも感じずに嘘をつきます〉など、真偽は定かではないが、数々の”悪評”が書かれていた。
高橋容疑者はなぜ詐欺に手を染めるまで金に困っていたのか──。「事件の男性よりは少額ですが、私もお金を払わされた」という人物が明かす。
「転々としてソープの出稼ぎをしていた」
「私は単なる知人で、全額回収にも成功しました。ほかにも何人もの人から同じような被害の連絡を受けていますが、回収できたのは私だけだと思われます。容疑者はかつて吉原の店で働いていたのですが、あまり出勤しなかったためすぐにクビになっています。ろくに働いてもいないのに”高級店在籍”という経歴を使って、福島や茨城、福岡など各地を転々としてソープの出稼ぎをしていた」
容疑者は1993年4月、群馬県前橋市に生まれた。県内の私立高校を卒業後、保育系の短大に進学。幼稚園教諭になるが、およそ1年で退職し、2014年の春ころからアパレル店員に転職している。風俗嬢になったのは2015年以降のことだ。