帰国のノーベル賞・坂口志文さん、「サンドイッチの代金を受け取ってくれなかった」受賞を実感

今年のノーベル生理学・医学賞を受賞した坂口志文(しもん)・大阪大特任教授(74)が17日、授賞式などスウェーデンでの一連の行事を終え、羽田空港に到着した。空港で報道陣の取材に応じた坂口さんは、「充実した1~2週間だった」と、満足そうに振り返った。
報道陣から「受賞の実感が湧いた瞬間は?」と問われると、「市場でサンドイッチの代金を受け取ってくれなかったり、飛行機で乗客から祝福されたりした。(受賞を感じる)いろんなことが重なってうれしくなった」と、笑顔で語った。今後の予定については「早く研究室に戻りたい。学生の論文を見てあげたい」と話し、後進の指導にさっそく意欲を見せていた。