「和歌山県の九つの水源のうち、七つが中国関係者に買われた」とする誤情報がSNSで拡散している問題で、和歌山県の宮崎泉知事は23日、定例記者会見で「水源の定義が不明瞭だ。誤情報、偽情報になると認識している」と述べた。
6月20日に配信されたインターネットテレビ「ABEMA(アベマ)」の討論番組「For JAPAN シーズン3」では、ナレーションで「若手県議が調査した結果、和歌山県にある九つの水源のうち、七つが中国人、並びに中国資本の会社に購入されていることが判明した」などと流れた。
この内容が拡散し、X(旧ツイッター)では、ナレーションの場面とともに「日本が終わる」とする投稿が1万回以上リポストされ、154万回表示された。
宮崎知事は「偽情報が広がらないように、正確な情報を速やかに広く届けることが重要だと認識している」と強調した上で「流布されているのは、非常にゆゆしき話だ。ちゃんと検討して調べていきたい」と話した。