《“カンボジアでかけ子”日本人が13人逮捕》「空港に着いた瞬間に拉致」「 “詐欺複合施設”で囚人のような生活も」“国際詐欺組織”が日本人を闇バイトに引き入れる恐怖の手口

近年、詐欺組織の”ハブ”となってしまっているカンボジア。もとは投資目的で流入した中国人をはじめ、世界中から人が集められ、国境を超えた犯罪に加担しているとされる。
カンボジア移民総局が1月12日に公開した情報によれば、2025年に現地の当局が国外追放した外国人犯罪者は1万3557人。66の国籍に及ぶ外国人が、犯罪に関わっていたとした。これに対して移民総局は「摘発の強化や入国管理を徹底していく」との意向を示している。
日本で社会問題となっている闇バイトの類いも例外ではない。警視庁と神奈川県警の合同捜査本部は1月14日までに、カンボジアを拠点に特殊詐欺に関与したとして、現地から移送された20~60代の日本人男女計13人を詐欺容疑で逮捕した。彼らはどのようにして、犯罪組織の一員に堕ちてしまったのか。
キー局国際取材部記者が、カンボジアで摘発された事件について話す。
「13人はいずれも住居・職業不詳で、昨年11月にはすでに現地で身柄が拘束されていた。外交上の手続きを踏んで今月13~14日にかけて日本に移送され、正式に国内で逮捕されました。情報筋によれば被疑者らはベトナムとの国境にあるカンボジア南東部の都市・バベットの施設で見つかったということです。
逮捕容疑は昨年10~11月、警察官のふりをして神奈川県に住む60代女性に電話をかけ、『マネーロンダリングの犯人として捜査する必要がある。無実の証明のために、紙幣の調査をする』などと嘘を言い、1100万円をだまし取ったもの。被疑者らはカンボジアの住宅から詐欺の電話をする『かけ子』とみられ、警視庁は、60代女性に詐欺を行った同じ時期に、少なくとも日本人10数人から5000万円近くを得たとみているようです」
いわゆる闇バイトやトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)の手口は多岐に及ぶ。昨年夏には「通帳が高く売れる」とカンボジアへの渡航を進められた20代の韓国人男子大学生が、現地で暴行を受けて亡くなったり、最近も中国人インフルエンサーのUmiさん(本名ウー・モウジェン、20)が現地の”高額な仕事”に誘われ、変わり果てた姿で見つかったりしている。
ではそもそも犯罪組織はどのように遠方の人間を”リクルート”しているのか。
米当局などが公開した”カンボジア最大の犯罪組織”「プリンスグループ」の被害者とみられる男性
「空港に着いた瞬間…」
「さまざまな被害事例がありますが、知人や親族から案件の紹介がある場合と、SNSで募集がかけられるパターンに大別できます。具体的な報酬の提示や業務内容の説明がないことも多く、”翻訳”や”事務”、また”高給”などと騙っていることが多い。