〈豊田・殺人放火〉「別れ話されてブロックされた…」友人の金でキャバクラに通い被害女性と交際→すぐにフラれた金髪男が逮捕…事件二日前にも自宅に押しかけ「開けろ!」

愛知県豊田市東新町の集合住宅の一室で1月17日未明に火災が発生し、会社員・小川晃子さん(42)が遺体で見つかる事件があり、県警は同31日、同市三軒町の自称自営業・北島卓(きたじま・たかし)容疑者(45)を殺人容疑で逮捕した。北島容疑者は「やってません」と容疑を否認、以降は調べに対し黙秘しているという。
〈画像〉「姉さんと慕われていた…」金髪ショートヘア、浴衣姿でにっこりと微笑む小川さんの写真
「過去にもいろいろやらかしていて、こいつクズなんよ」
北島容疑者は1月17日午前2時20分ごろから午前4時20分ごろまでの間、集合住宅の一室でこの部屋に住む小川さんの首を絞めて殺害した疑いがもたれている。
同40分ごろに小川さんの部屋の通気口から白煙が出ていたのに気づいた住人から119番通報があり、小川さんが寝室のベッドの上で焼け焦げた状態で発見。司法解剖で首を絞めたことによる窒息死であることがわかり、県警捜査1課が豊田署に捜査本部を設置していた。
北島容疑者は小川さんが勤務していた豊田市内の飲食店に、客として訪れていたという。共通の知人がこう証言した。
「たかさん(容疑者)が友人と一緒に晃子さんが勤めるお店に初めて来たのは、去年の12月前半のことだと思います。当時はたかさんは『無職だよ』と言っていたし、実際にその友人にキャバクラの飲み代を借りたりしていました。
見た目は優男風で粗暴な雰囲気はまったくありませんが、その友人からは『過去にもいろいろやらかしていて、こいつクズなんよ』って聞いていました。不良とかヤンキーで暴力沙汰を起こしたというよりは、お金がないから物を盗んだとかそんなことをして警察沙汰になったようです。
晃子さんのお店には友人と行くことが多かったみたいですが、それもお金がなかったからかもしれませんね。本人も『友達の家に居候をしていたこともある』とも言っていましたし」
「あいつがやったんだろ、いつか何かしらやらかすんじゃないか…」
いつの間にか距離感を縮めたのか、小川さんはクリスマスイベントの日に北島容疑者と同伴出勤してきたという。
「晃子さん自身からたかさんと『付き合っている』とは聞きませんでしたが、たかさんが周囲に『(晃子さんは)俺の彼女だ』『付き合っている』と言いふらすようになりました。たかさんは一見優しい雰囲気で接してきますし、それで晃子さんも惹かれてしまったんですかね……。
晃子さんは後輩の女の子の面倒見がよくて、『姉さん』と慕われていました。お酒がとても好きで、ベロベロになるまで飲んだりするのですが、それでも朝は5時とか6時に起きて、昼職にもちゃんと行っていて。本当すごいなって。
女手一つで子供を育てて、ちょっと前には子供が結婚して孫ができて『私おばあちゃんなんだよ』って言っていました。朝も夜も働いて子供や孫のために頑張っていたのだと思います。私から見ても太陽のような人でした」
そんな小川さんは、出会ってはいけない人間と出会い、闇に引きずりこまれてしまったのだろうか。知人はこう続けた。
「晃子さんとたかさんは、友人たちと計5人で初詣に行っていましたから、少なくとも年初は関係は悪くなかったのだと思います。たかさんが最後にお店に行っていたのも1月でしたから。
事件が起きたあとはたかさんの周囲の人から『あいつがやったんだろ。いつか何かしらやらかすんじゃないかって思っていた』という話も聞きました。
それからたかさんは『付き合って1ヶ月くらいで別れ話されてアカウントブロックされた』と友人に話していたとも聞きました。きっと晃子さんはたかさんと関わるのは危ない、危険だと感じたんでしょうね。事件後は、たかさんと町でばったり会ったら怖いなと思っていたので逮捕されてホッとしています」
事件2日前にもトラブル「ようやく逮捕された…」
小川さんは事件のあった集合住宅に引っ越してきてまだ1年ほどだったという。近くに住む女性はその経緯も覚えていた。
「1年ほど前でしたかね、事件でお亡くなりになった女性とその娘さんが母子で入居してきました。お嬢さんの方は結婚されたのか、ここ最近は見かけなくなっていたところです。
容疑者の金髪の男性も2度見かけた事があります。1度目は正月明けの土曜日か日曜日に、女性を迎えに来たのか、2人で部屋から出てきたと思ったら、女性が運転する車に乗って出かけていきました」
初見では仲の良さそうに見えた2人だったが、二度目はだいぶ様子が違っていたという。
「次に見たのは1月15日です。私が朝7時ごろ出勤のため外に出ると、女性の部屋の前に金髪の男性がいて玄関ドアをドンドン叩いたり蹴ったりしながらインターフォンを何度も押していました。『オイッ』とか『開けろ』とか声を荒らげて怒鳴っていました。
私はその30分ほど前に女性が出ていくのを見かけていたので、『もう仕事に行かれていますよ』と声をかけると、その男性は『ハア?』『俺は酔っ払いだ』と酒臭い息で叫んできました。私はそのまま仕事に行きましたが、その後に近所の方が警察を呼んだそうです。
事件が起きたのはその2日後の未明でしたが、私は熟睡していて消防車のサイレンの音にも気づきませんでした。あとから住民の方に事件があったと聞いて、あの金髪の男性が真っ先に思い浮かび、刑事さんにも伝えましたが、なかなか逮捕されなかったので『その辺にいるかも』と不安になりました。逮捕されたと聞いてようやく安心できましたよ」
身勝手すぎる金髪男と出会ってわずか1ヶ月余で命を奪われた、女性の不運に手を合わせざるを得ない。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班