衆議院選挙で大敗した中道改革連合は12日、新たな党の「顔」を選ぶ代表選挙を告示しました。13日に投開票が行われ、新しい代表が選ばれます。日本テレビ政治部・野党キャップの黒島秀佳記者が解説します。
――では、ここからは2つのポイントで聞いていきます。
1.異例…“知らない人”が候補
2.「立憲に戻りたい」離党も
――まず1つ目のポイント「異例…“知らない人”が候補?」ですが、これはどういうことなんでしょうか?
今回の代表選なんですが、「お互いよく知らない人たち同士でトップを選ぶ」という異例の選挙になります。
どういうことかというと、中道は先月下旬、解散の前日に立憲民主党と公明党の衆議院議員が合流して結党されたばかりということで、11日、議員総会があったんですが、名刺を交換する姿があちこちでみられました。
今回の代表選は、衆院選で当選した49人の議員によって行われますが、そのうち21人が立憲出身者、28人が公明党出身者となり、公明の票の方が多いんです。
ただ、今回立候補している2人は立憲民主党出身者で、ある公明党出身の議員は、立憲で幹事長まで務めた代表候補の小川氏を「テレビで見たことはあるけれど、どんな人物かはよく知らない」と話しています。一方、候補者の一人も「公明出身の議員はよく知らないが、とにかく全員に電話した」と話していました。
――そのような状態で、候補者はどうやってこの代表選を戦うんでしょうか?
12日の出馬会見後、小川氏、階氏の両候補はそれぞれ、49人の議員事務所を訪ねて回っていました。ただ、国会は閉会中かつ選挙直後で、議員本人はほとんど不在で、直接支持をお願いしたり、人となりを知ってもらう機会も限られています。
実は11日夜、両候補がそろってYouTube配信を行っていたのですが、12日夜も配信する予定とのことでして、今回はSNSなどのツールを活用しての訴えがメインとなりそうです。
――では2つ目のポイント「『立憲に戻りたい』離党も」というのは、どういうことなんでしょうか?
中道には現在、衆議院議員だけが所属していて、参議院議員は立憲民主党、公明党にとどまったままです。
また、今回落選した前議員が今後、中道として活動していくのかも党の行く末にもかかわる大きなポイントです。
こうした中、今回、島根1区から立候補し、落選した亀井前議員が先ほどNNNの取材に対し、離党する意向を表明しました。亀井氏は離党の理由として「参議院として、また地方組織としての立憲民主党がまだあるので、何らかのタイミングで『立憲』に戻りたい」と述べています。
また、ある立憲民主党の参院議員は「今回の選挙結果を受けて、参議院での合流はすぐには難しい」と話しています。
この合流については12日の出馬会見でも質問があがったのですが、階氏は「性急にことを運ぶ必要はない」、小川氏も「時間をかけ丁寧に意思決定していくべき」などと述べ、いずれも慎重に対応する考えを示しました。
今後も中道を離党する動きが表面化する可能性もあり、13日に選ばれる新代表は党内での求心力を高めながら、党を一つにまとめていくリーダーシップが求められます。