去年11月に大きく流行したインフルエンザが、再び猛威を振るっています。記録的大雪となった東北の日本海側や北海道は比較的少なめですが、それ以外では警報レベルに達している地域が多くなっています。今年の気候やB型の急拡大が背景にありそうです。
藤井貴彦キャスター
「インフルエンザが異例の再流行となっています。去年11月に大きな流行があった後、一度落ち着いたものの、2度目の急上昇をしています。厚生労働省によると、2月8日まで2週連続で警報レベルを超えています(1定点医療機関あたりの患者数は43.34人)」
「全国では最も多くの患者が報告されているのが鹿児島県(74.82人)と大分県(69.67人)、さらに千葉県(62.69人)で、警報レベルの2倍を超える数字となっています。この流行している地域に特徴はあるのでしょうか?」
小栗泉・日本テレビ報道局特別解説委員
「インフルエンザの大きな流行の発生を示す警報レベルは、1つの定点医療機関あたりの患者が30人です」
藤井キャスター
「(これに達している都府県は)かなり多くの地域に及び、九州を含めて西日本が多いように見えます」
小栗委員
「一方、東北の日本海側や北海道はまだ比較的少なめです。今シーズンは日本海側は記録的な大雪、太平洋側は30年に1度の少雨となっていますが、この気候がインフルエンザの再流行にも関わっているといいます」
小栗委員
「感染制御学が専門の東邦大学・小林寅喆教授によると、ポイントは乾燥だということです。大雪の地域では空気が湿っている他、積雪の影響で人の出が少なく、人と人との接触が減って感染が拡大しにくかった可能性があるといいます」
「一方、東京など太平洋側では少雨で乾燥していたところに、2月上旬の寒波で気温が下がってウイルスが活性化。今年に入ってインフルエンザにとって最適な気候となってしまっているということです」
「気象庁は17日、太平洋側の広い地域や西日本で30年に1度の顕著な少雨の地域が広がっていて、今後1か月程度はまとまった雨が降りにくいとして注意を呼び掛けました。乾燥はまだしばらく続きそうです」
藤井キャスター
「再流行の波が来ている理由は、他にもあるようですね」
小栗委員
「今回の再流行の大きな特徴がB型です。小林教授によると、例年インフルエンザはA型の流行が落ち着いた後にB型が流行するということですが、今年は B型の流行の波が大きいことが特徴です」
「今は患者の7~9割がB型だといいます。また、A型の流行が早かったので早めに予防接種をした方も多く、効果が薄れてきているケースもあるそうです(効果持続は5か月程度)」
藤井キャスター
「B型にはどんな特徴があるのでしょうか?」
小栗委員
「A型は急激に高熱が出て、倦怠(けんたい)感やのどの痛みなどが特徴なのに対し、B型はそこまで熱は上がらないものの、吐き気や下痢などの消化器症状が現れるのが大きな特徴です。ただ症状には個人差があり、おかしいなと思ったら医療機関を受診してください」
「また予防には手洗いや人混み回避といった基本的な感染対策を徹底し、インフルエンザウイルスが嫌う高温多湿、暖かくて湿度の高い環境を保つのがいいと小林教授は話していました」
(2026年2月17日『news zero』より)