16歳高校生らが17歳の“売人”おびき出し…「ニコパフ」めぐり強奪事件まで起きる背景

ついに「強奪事件」に発展した。
若者の間で大流行の兆しを見せる未承認のニコチン入り電子たばこ「ニコパフ」。商品の取引を巡り、16歳の高校生らが客を装って17歳の「売人」をおびき出し、チンピラ顔負けの荒っぽい手口ではやりの商品を奪い取っていた。
17歳の無職少年に暴行を加え、ニコパフとみられる電子たばこや現金を奪ったとして、大阪府警淀川署は13日までに大阪市内の高校生ら16歳の少年5人を強盗致傷の疑いで逮捕した。
ニコパフは果実系の香りのついたニコチン入りリキッド(液体)を電気式の器具で加熱し、発生した蒸気を吸引する使い捨てタイプの電子たばこのこと。個人の使用目的に限って海外から輸入することができるが、国内での販売は禁止されている。
無職少年は同い年のアルバイトの友人とともにニコパフを販売して利益を得るため、秘匿性の高い通信アプリを使い、メッセージを投稿。高校生らがこれに飛びついた。
客を装った高校生らは13日午前2時ごろ、少年と友人を大阪市淀川区の市営住宅が立ち並ぶ線路沿いの路上に誘い出した。顔を合わせるなり、高校生らは持参した金属バットで少年1人の太ももと背中をブン殴り、ニコパフ21個(4万8300円相当)や現金800円が入ったバッグを奪い、逃走した。被害者と暴行を加えた5人組は面識がなかった。
被害に遭った少年は午前2時半ごろ淀川署に駆け込み、「強盗被害に遭った」と訴えた。警察が緊急配備を敷き、現場付近で高校生ら5人を発見。5人は全員16歳で地元のツレだった。
調べに対し、少年は「ニコパフを売るためにSNSでやりとりしていた。呼び出されたところへ行ったら、殴られた」と説明している。
「被害少年がニコパフをどこから入手したのか、誰から買ったのか、もらったのかは捜査中です。販売が法に触れることを本人が理解していたかどうかもこれから。高校生らが相手の違法性を認識し、被害を申し出ないと見越して計画を実行したかどうかについては不明です」(捜査事情通)
■お洒落でカッコええとムーブに
かつて社会問題化した「エアマックス狩り」のようだが、急速なニコパフブームの背景には「お洒落アイテム」化していることがある。使用にあたって年齢制限もなく、パッケージのデザインがかわいくて味のバリエーションが豊富、デザート感覚で吸引できるから、若者受けしているようだ。
「海外サイトだけでなく、国内の通販サイトやフリマアプリでも商品があふれています。若い子らは小遣い稼ぎで1個あたり500~1000円上乗せして転売。それをきっかけに仲良くなることもある。甘くて吸いやすいため、ニコチン依存症になる危険性があります。大阪では昨年8月ごろから10~20代の間で広まり、キタやミナミの路上で若い男女が平気で吸っている。その姿が若年層に刺さり、カッコええとされています」(捜査関係者)
このままでは「ニコパフ欲しさ」に犯罪が続出しかねない。