「今までよりもっとモノを言うつもり」小沢一郎氏が語る“野党立て直し”の道筋「権力は必ず腐敗するからこそ政権交代が必要。野党政治家は権力闘争で政権を取る熱意を持つべき」

先の衆院選では高市早苗首相率いる自民党の圧勝により、立憲民主党と公明党が合流した中道改革連合では、大物の落選が相次いだ。そのうちの一人が過去に二度の政権交代を実現した”政界の壊し屋”こと小沢一郎氏(83)だ。議員生活56年目にして味わった、まさかの敗北に、何を思うのか。そして政治家人生には終止符を打たず、「現役続行」を宣言した真意とは。フリージャーナリストの城本勝氏が問うた。(文中一部敬称略)【第4回】
「長い権力は必ず腐敗する」
2月24日に行なわれたインタビューの時点で小沢はすでにこう危惧していた。
「それに気になるのは国際情勢です。国際情勢が非常に不安定で予測できない時代に入っている。トランプ大統領は、全くメチャクチャで本当にイランを攻撃するかもしれない。その時に、日本があたふたして、対応できない事態に陥るのを僕は恐れている。もうアメリカだって頼りにならない。まして極東でも動乱が勃発したら、日本はどうしようもないでしょう。
予測はつきませんが、常に不安定な可能性は存在している。であるからこそ、日本国内の政権を安定させないといけない。高市君は右翼だなんだと言われているが、右翼でも左翼でもいいんです。ただ、もっと思慮深いきちんとした大きな構想と信念を持っての右翼ならいいが、かつての日米戦争みたいなバカなことを引き起こしたような、そんな右翼じゃとてもかなわんということです」
巨大与党を前に、中道と公明、立憲の3党の間には遠心力が働き、国民など他の野党との関係も依然として、改善していない。巨大与党にどう対峙していくのか、野党の立て直しにはどんな道筋があるのだろうか。
「国民に受け入れられるような反自民の体制改革の集団を作ることができれば一番いいんです。自民党が憎らしくて言ってるわけじゃありません。やっぱり長い権力は必ず腐敗するから、たまに掃除しなきゃダメなんです。その手段が政権交代で、民主主義という先人が編み出した仕組みなんです。時々政権を変えて垢を落とし、煤を払い、きれいにしなくちゃいけない。それでもまた政権の垢は溜まるから、その時にはまた代えればいい」
野党の政治家こそ「政治とは権力闘争である」と認識すべき
「そのためには、野党の政治家が、政権を戦い取るのだという熱意、つまり権力闘争をするのだという熱意を持たなければなりません。
権力を集めるために動くと言うとネガティブな意味と受け取られがちですが、そうじゃない。最終権力者たる国民が我々に権力を与えてくれている。その権力を国民のために活用する。政治は権力闘争であるという原点を、今の野党の政治家は忘れているんじゃないかと思います」