松本文科相は「任にあらず」不倫疑惑謝罪で委員会正常化も野党から厳しい指摘続出、辞職促す声も

「週刊文春」に2週にわたり既婚女性との不倫疑惑について報じられた松本洋平文科相は26日の参院文教科学委員会冒頭、報道内容について3度謝罪した上で、議員会館で不適切な行為に及んだとする疑惑を否定した。19日の委員会が流会となるなど、一連の報道が法案審議に多大な影響を与えており、松本氏の説明を受けて委員会はとりあえず正常化したが、野党議員からは「子どもたちに範を垂れる教育行政のトップとして、任にあらず」など、厳しい指摘が相次いだ。
松本氏は質疑前に「議員のみなさまをはじめ、関係するみなさま方にご迷惑をおかけすることになり、この場をもっておわび申し上げます」と頭を下げ、「みなさまからの大変厳しい声を真摯(しんし)に受け止め、信頼を回復できるよう全力で尽くして職責を果たしてまいりたい」と、終始低姿勢で謝罪の言葉を繰り返した。
同委員会では、実施に向けては3月中の成立が必要な「日切れ法案」のうち、高校授業料無償化を拡充するための就学支援金支給法改正案の審議がヤマ場を迎えている。野党側も不倫疑惑追及ではなく法案審議を優先する立場だが、松本氏には厳しい言葉も飛んだ。
立憲民主党の古賀千景議員は、「大臣の説明を信じて、それならば、ということで私たちは、日本に住む人々が困らないようにという思いで審議をさせていただいている。私は教員出身。小学6年生は4月から国会について勉強するが、その時にタブレットなどでいろんなことを調べるでしょうが、『先生、この人何をしたの?』と言われた時、返す言葉がありません」とチクリ。「謝罪は聴きましたが、これで終わりではない。きょうは(議員会館での不適切行為について否定するなどした)書面を受け止めたから(委員会を)開会しており、この後もし何かがあったときは今後の審議に影響が出ることは受け止めておいてください」と、くぎを刺した。
また、同党の勝部賢志議員は、「このような報道が2度にわたって出たこと自体、子どもたちに範を垂れ教育行政のトップとしては、任にあらずということを申し上げたい」と、厳しい言葉を向けた。「教育現場からは、子どもたちに示しが付かないという声も上がっている。万が一、学校現場で何か問題が起きた時、行政のトップとして適切な対応ができるのかという疑念の声もある」とした上で、「極めて遺憾です。しかるべき時に自ら身を引くべきだということを申し上げておきたい」と、将来的な辞職を促した。
松本氏は「委員会の運営に大きな影響を与えたことに対して、あらためておわびを申し上げたい。ご批判をしっかり受け止めながら、真摯(しんし)に丁寧に審議に臨みたい」などと応じた。