党勢衰退を象徴するような会見となってしまった。6日、決選投票となっていた社民党の党首選が開票となり、福島瑞穂氏が新党首に選ばれた。就任会見で「社民党リブート」を訴えた福島氏だが、対立候補の大椿裕子氏が会見途中で怒りの退席をするなど党内はガタガタ。再出発どころではなくなってしまった。
13年ぶりとなった党首選には現職の福島氏に大椿氏、そしてラサール石井副党首も名乗りを上げ、投票の結果、福島氏と大椿氏による決選投票にもつれ込んでいた。
決選投票の有効投票数は4156票で、福島氏が2364票を獲得。大椿氏は1792票だった。割合は6対4で、福島氏の圧勝とはならず、党内には一定程度の反福島票があることが明らかとなった。
福島氏は結果を受けての会見で「社民党リブート、再生に向かって大きくしていきたい」と意気込み、政治スクールの開設などを通して自治体議員を増やす目標を掲げた。一方で党内融和については「人事はまだ白紙」とだけ語った。
会見が異様な雰囲気となったのは、ある名物記者の質問からだった。記者は会見に同席していた大椿氏とラサール氏にもコメントを求めたのだが、司会者が「新党首の会見なので党首への質問に限ってほしい」と返答。これに大椿氏が「もう少し平等に候補者を扱ったらどうですか」「それはひどいと思います」と意見したのだ。
結局、発言は認められず、憤慨した大椿氏は会見途中にもかかわらず退席した。これを受けて記者らが「自民党総裁選でも敗者の弁はある」「みっともない」と会見の仕切りに苦言を呈せば、司会者も「静かにしてもらえませんか」「ちょっとやめてくださいよ」と反論。党再生に向けた会見のはずが、党の醜態をさらす結果となってしまった。
あまりにひどい会見内容に社民党支持者すら「党内の対立を国民に見せつけているようで、ますます社民党の印象が悪くなっていくばかりです」と嘆いた。
大椿氏は離党してしまうのか。会見退席後、大椿氏は名物記者のYouTubeチャンネルに出演し、「離党を考えているわけではない」と否定した。
異様な会見の仕切りについては、「数日前に当選者のみで会見すると聞いて、それはダメだと。自民党のように戦った者同士が手をつないで一致団結して頑張ろうっていう場を作らないといけない」と思い、党内で働きかけたが「福島さんはそれは嫌だっていうわけですね」と明かした。
結果的に3人が出席する会見にはなったが、大椿氏の発言については「答えさせない方針で臨んでいたと思います」と指摘した。
福島氏と大椿氏をめぐっては衆院沖縄2区の候補者擁立をめぐる対立がある。福島氏ら執行部が会見の場で沖縄の件を大椿氏に蒸し返されるのを嫌った可能性もある。
前出の支持者は「社民党の国会議員は2人。ラサール氏の改選となる2031年参院選までは政党として存続するでしょうがその後はないかもしれません」と、あり得ないレベルの会見にショックを受けていた。