栃木強盗殺人、住民と出くわした目出し帽に上下黒服の男「がんばってきます」…不審者目撃相次ぐ

栃木県上三川(かみのかわ)町の住宅に14日午前、複数人が押し入り、住人の富山英子さん(69)が胸を刺されるなどして殺害された強盗殺人事件。事件に関わったとみられる不審者の一団が近隣住民に相次いで目撃された。白昼堂々の事件に人々からは不安の声が上がった。県警は同日、グループのうち男1人を強盗殺人容疑で逮捕した。
現場はJR宇都宮線石橋駅から北東に約3キロ・メートルで、田んぼが広がる中、住宅が点在している。富山さん宅では、県警の捜査員が足跡を採取するなど、鑑識作業が続いた。
事件の通報があったのは同日午前9時半頃。この前後には複数の近隣住民が事件に関与していると思われる男を目撃している。
近くに住む男性(81)は午前9時頃、庭先で作業をしていると、目出し帽をかぶった上下黒の服を着た男と出くわしたという。「男は大きな声で『がんばってきます』と言ってきた。その後、強盗事件が起きたと知った。男を問い詰めていたら自分も危害を加えられていたかもしれない。ぞっとした」と語った。
別の80歳代の男性は、同日午前9時すぎに車で移動した際、若い男3人組が現場付近を歩いているのを目撃したという。
近隣に住む看護師の女性(52)は、事件発生後、警察官が現場付近で、男1人をパトカーに乗せている様子を目撃したという。女性は「近くで事件があったと聞いて驚いた。怖くて住んでいられない。引っ越すことも考えたい」と声を絞り出した。
現場近くに住む50歳代の男性は、亡くなった富山さんについて「最近は体調を崩していたが、明るく元気な人」とし、「このあたりは40軒ほどしかない集落でのどかな場所。こんな事件が起きるとは」と驚いた様子だった。