国賓として来日したフィリピンのマルコス大統領夫妻を歓迎する天皇、皇后両陛下主催の宮中晩さん会が27日夜、皇居・宮殿「豊明殿」で開かれた。天皇陛下はあいさつで、今年は両国の国交正常化70周年に当たることに触れ、「平和で可能性にあふれる未来を共に織りなし、繁栄していくことを期待いたします」と述べられた。
宮中晩さん会には秋篠宮ご夫妻ら皇族方、高市早苗首相や両国の閣僚ら約90人が出席。秋篠宮家の長男悠仁さま(19)=筑波大2年=も初めて出席した。
陛下は「両国の間には、過去に苦難の時期もありました」と歴史を振り返った上で、国交正常化以降は友好関係を確固たるものとしてきたと述べ、「信頼関係がますます深まることを切に願っております」と語った。
大統領は答辞で、両国の絆について「分断よりも友情を、孤立よりも連携を選んできた、フィリピン人と日本人の何世代にもわたる人々の歩みによって築かれてきた」と述べた。
同日午前には宮殿東庭で大統領夫妻の歓迎行事が行われた。その後、宮殿「竹の間」で両陛下と大統領夫妻が約20分間会見。宮内庁によると、会見後、陛下が中学3年生でオーストラリアを訪れた際にフィリピンの空港に立ち寄ったと明かし、「外国の地に足を踏み入れたのはフィリピンが最初」と話すと、大統領は「ぜひ本格的に来ていただきたい」と両陛下に同国訪問を招請した。
国賓歓迎行事は昨年3月のブラジル大統領以来で、令和では3例目。 [時事通信社]