能登半島に位置する石川県羽咋市で31日、国の特別天然記念物トキが本州で初めて放鳥された。野生のトキは乱獲や環境破壊により国内で絶滅。本州では、能登で最後の1羽が捕獲された昭和45年以来56年ぶりに野生に戻った。放鳥式には、秋篠宮ご夫妻が臨席し、空を舞うトキに拍手を送られた。
放鳥の対象となったのは8羽。3月以降、新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センターで羽ばたいたり餌を取ったりする訓練を重ねた。能登の各市町は、水田の農薬を減らすなど受け入れ環境を整備してきた。
令和6年に起きた能登半島地震から6月1日で2年5カ月となる。石川県は地震と奥能登豪雨の復興計画で、トキを「復興のシンボル」に位置付けている。
秋篠宮さまは放鳥式に先立って行われた記念式典で、能登半島地震と奥能登豪雨の犠牲者らに哀悼の意を示し、「復旧・復興に向けての歩みが進められるなか、今回のトキの放鳥が復興のシンボルとして希望をもたらすことを願っております」と述べられた。