10日午前8時55分ごろ、福島県本宮市関下の県家畜市場で雌牛（体重522キロ）が暴れ、近くにいた喜多方市慶徳町山科の畜産業、荒井俊弘さん（86）に正面から衝突した。荒井さんは転倒してコンクリートの地面に後頭部を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。
郡山北署によると、牛は体重測定のため関係者に手綱を握られた状態で移動している最中、突然暴れ出したという。市場ではこの日、競りが行われ、関係者100人以上、牛60頭以上がいたという。荒井さんも競りに参加するために訪れていた。同署は市場関係者や目撃者などから事情を聴くなどして原因を調べている。【渡部直樹】