大阪市内のマンションで元妻をナイフで刺し殺した罪に問われている男の裁判員裁判で、大阪地裁は15日、懲役16年の実刑判決を言い渡しました。
橋野忠司被告(53)は、2024年11月、大阪市東住吉区にあるマンションの廊下で、住人で元妻の橋野美保さん(当時52)の腹や胸を折りたたみナイフで刺すなどし、殺害した罪に問われています。
橋野被告はこれまでの裁判で「記憶がなかったので“殺意を持って”というのは分からない」と話し、弁護側は「事件当時の橋野被告は精神障害の影響で善悪を判断し、行動をコントロールする能力が著しく減退しており、心神耗弱だった」として、刑事責任能力について争う姿勢を示していました。
検察側は、橋野被告が「自分の思い通りにならない被害者を逆恨みして、感情のままに殺害した」と指摘。犯行後、親族に宛てて謝罪のメッセージを送っていたことなどから「行為の善悪を認識し、行動をコントロールできる状況だった」として、懲役18年を求刑していました。
橋野被告は犯行当日、美保さんの行動を監視し、帰宅するのを自宅前の廊下で待ち伏せして犯行に及んだとされていて、読売テレビが独自に入手したマンションの防犯カメラには、美保さんの帰宅直前に橋野被告がマンションに入る姿が映っていました。