やはり、幅広い理解は得られていないようだ。
産経新聞社とFNN(フジテレビ系)が今月13、14日に実施した合同世論調査。高市首相の公設第1秘書が自民党総裁選で対立候補の中傷動画作成にかかわったとされる疑惑を否定している高市首相の説明に、52.0%が「納得できない」と回答し、「納得できる」の40.2%を上回った。内閣支持率も先月から2.7ポイント減の65.3%で、不支持は同1.9ポイント増の28.1%だった。
疑惑を巡っては国会で野党が追及を強め、追いつめられた高市首相の答弁に矛盾が生じ、訂正する事態も起きた。さらに、中道改革連合と立憲民主党は「直接聞いた方が早い」(中道・重徳国対委員長)として、秘書の参考人招致を求めている。
だが、自民党内にはいまだ、どこか他人事のようなムードが漂う。危機感がほとんど感じられないのだ。
「あくまで週刊誌の報道だとして、そこまで気にしている議員は多くない印象ですね。最近では、動画を作成したとされる実業家の松井健氏が大手メディアの取材にも応じていますが、『一方的に主張しているだけ』と見る人も少なくない。そもそも、多少下落しているとはいえ内閣支持率はまだまだ高水準ですから誰も波風を立てたくない。いまの高市首相の勢いに水を差す方が嫌なんですよ」(自民中堅議員)
実際、自民党内で表立って高市首相に苦言を呈する者はほとんどいない。石破前首相が6日のラジオ番組で「真実を究明することが大事だ」と話したくらいだ。
■松本文科相の不倫問題も不問に
不祥事の処分も、なあなあで済ませている。3月には、松本文科相の不倫問題が発覚。議員会館でも不貞行為に及んだと報じられ(本人は否定)、この時ばかりは党内でも「さすがに更迭だ」との声が相次いだ。しかし高市首相は「仕事で返してほしい」として、不問に付した。
対照的なのが、石破政権での江藤拓農相(当時)の更迭だ。コメ騒動の最中に「コメは買ったことはない。売るほど家にある」と発言。大炎上し、大臣職を追われた。
「江藤さんのことを考えれば、松本さんもクビが2、3回飛んでいてもおかしくない。それでも更迭せず乗り切ったことで、官邸も味を占めたようです。2月の衆院選で圧倒的多数の議席を獲得し、自民党内にはゆるみが見られます。この浮かれ具合があだとならなければいいですが……」(政界関係者)
支持率はいつまで持つか。
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