栃木県那須町で2024年4月、東京・上野で飲食店を経営していた夫妻の遺体が見つかった事件で、殺人や死体損壊などの罪に問われた佐々木光(30)、平山綾拳(27)両被告の裁判員裁判の公判が30日、東京地裁(中川正隆裁判長)であった。検察側は「人命軽視の甚だしい重大犯罪だ」と述べ、いずれも無期懲役を求刑。弁護側は懲役20年が相当と訴え、結審した。判決は7月3日。
事件では、夫妻の長女宝島真奈美(33)、内縁の夫関根誠端(34)両被告ら7人が起訴された。
検察側は論告で、経営を巡り夫妻と対立していた関根被告が殺害を計画し、佐々木、平山両被告を通じて実行役2人に指示したと指摘。両被告は殺害現場のガレージの開閉や清掃、平山被告は凶器の準備、遺棄場所の選定などにも関わったと述べ、それぞれ「首謀者を隠して完全犯罪を行うための要」「実行部隊のリーダー」と非難した。
最終弁論で佐々木被告側は「伝言役にすぎない」、平山被告側は「ほう助犯にとどまる」と訴えた。
被告人質問で両被告はいずれも事件への関与を認めた上で、報酬目的を否定。佐々木被告は「関根被告から家族に危害を加えると脅され断れなかった」、平山被告は「佐々木被告はやくざだと聞いており、怖かった」と説明していた。
起訴状によると、7人は24年4月、東京都品川区の空き家で宝島龍太郎さん=当時(55)=と妻幸子さん=同(56)=の首を絞め殺害。遺体を那須町まで運び、火を付けて損壊したとされる。 [時事通信社]