ウイルスなどに働きかける抗体を直接体内に投与して免疫を獲得する「抗体製剤」をワクチンと同様に予防接種で使えるようにする改正予防接種法が24日、参院本会議で可決、成立した。
厚生労働省は、呼吸器疾患を引き起こすRSウイルスに効果がある「ベイフォータス」などについて、来春にも定期接種を開始したい考えだ。
ワクチンは接種によって体内で病原体に対する抗体を作るよう促す。
一方、抗体製剤は特定の病原体などに有効な抗体を直接投与することで、免疫機能を人工的に獲得させる。
2歳までにほぼ全ての乳幼児が感染するとされるRSウイルスに有効なベイフォータスは2024年3月に薬事承認された。
しかし現行制度では、ワクチン以外の医薬品を予防接種に用いることができないため、公費負担で受けられる定期接種の対象となっていない。一方、妊婦を対象とする母子免疫ワクチンは今年4月から定期接種化されている。
ベイフォータスは承認時、早産児を含む新生児や乳幼児への使用が認められた。定期接種の対象年齢や接種方法などは今後検討される。【小坂春乃】