爆発が起きた商業施設「イオンモール熊本」で救助活動にあたった福岡県警警部補で第1機動隊の平野俊幸・レスキュー小隊長(38)が30日、福岡に戻り、報道陣の取材に応じた。平野さんは施設内について「がれきが散乱し、金属がむき出しになり、凄惨(せいさん)な状態だった」と振り返った。
天井が崩落して垂れ下がる電線、足の踏み場がないほどのがれき――。県警から報道機関に提供された動画では、荒れ果てた施設内で一つひとつがれきを手でどけながら活動する機動隊員らの様子が確認できる。
28日から順次、機動隊員ら計約230人を被災地に派遣した福岡県警。平野さんの部隊は28日午後10時半頃、イオンモールに入って活動を開始した。施設内で勤務をしていて連絡が取れなくなっていた人の職場周辺を重点的に捜索し、29日午後4時半頃、がれきに埋まった状態の1人を救助したが、心肺停止だった。
平野さんは「足場が悪く、作業は非常に困難を極めた。気温が高い中、余震が続いていたので、熱中症対策や二次被害防止などにも気を使った」としたうえで、救助した人が心肺停止だったことについて「非常に心苦しく思っている」と表情を曇らせた。
同じく現場に入った警視で第1機動隊の田島稔也隊長(52)も取材に応じ、「正直、爆発でここまで建物が損壊するのかというのが第一印象。一刻の猶予も許さないという気持ちで人命救助にあたった」と振り返った。