自衛隊が仮設風呂開設 熱中症対策で浴槽は設けず 4日ぶり入浴の被災者「全て流れた」

熊本市南区の「火の君文化センター」に31日、陸上自衛隊による仮設風呂「火の国の湯」が開設された。断水が続く地域の被災者らは4日ぶりのシャワーで疲れを癒やした。
第8後方支援連隊が県の要請を受けて実施したもので、当分継続する見込みだという。男湯と女湯のテントに各10台のシャワーを設置。午後6~10時に利用できる。待機者の熱中症対策として回転率を上げるため、浴槽は設けなかった。
31日のオープンに合わせ、避難者や近隣住民らは長い列を作った。「地震のことで頭がいっぱいだったが、シャワーで全て流れていった」。近所で暮らす岩切智子さん(54)は、長女の怜佳さん(13)とともに4日ぶりの風呂を満喫した。
28日の地震で自宅のブロック塀は崩れ、屋根も変形した岩切さん宅。部屋中にものが散乱し、片付けに追われている。「汗だくになってもシャワーを浴びられず、きつかった。自衛隊の方々に感謝しかない」と笑顔を見せた。
陸自第8師団司令部の新田繁1等陸尉は「大変な思いをされている方々の心を少しでも癒やせるよう、全力で活動していく」と語った。(永礼もも香)