八代市の小野泰輔市長に、被害の状況や復旧の見通しについて話を聞きました。
■被害の状況は
ライフラインは水道が大きな被害を受けていて、2万5136戸で断水しています。停電は減ってきたものの800戸で続いていますが、九州電力の発表では31日中にすべて解消する見込みです。ガスも九州ガスが8月3日を目途に供給を再開する見込みです。避難所も減ってきていますが、4000人程度の避難者がいる状況です。
今回の地震では、水が一番困っていることです。特に暑い中なので、水がないと困ります。小売店が再開できない、シャワーが浴びられないなど、大きな問題となっています。10年前の熊本地震を経験しましたが、その時は春でした。今回は夏の暑さもあり、避難生活が苛酷になっています。
■水不足 解消に向けた取り組み
自衛隊による入浴支援も始まったので、利用してほしいです。水道はどうしても長期間かかってしまいます。市民の皆様にご理解いただきたいのは、上流から点検していく必要があるということです。道路と違い、あちこちで修繕していくという作業ができません。熊本地震でも宇土市は時間がかかりました。八代市は宇土市よりも範囲が広く、困難を極める状況です。日奈久の水系のほうが早く終わる可能性があります。どこかで水をためておいて風呂などに活用することが将来的に考えられるかもしれませんが、長期になると考えています。
建物に免震装置がついていますが、西側の積層ゴムがちぎれています。ダンパーは通常元に戻りますが、あまりの地震の強さに切れてしまい、免震装置がなくなってしまった状態です。いまは鉄骨だけで保っている状態で、このまま使い続けられるのか難しい問題です。31日に国の免震の専門家が来て、状態を確認しました。2週間から3週間で、庁舎にいるべきかどうか結論を出してもらう予定です。私も職員の命を預かる身として、専門家の意見に従って次の手を考えていく必要があります。
Q復旧への影響は?庁舎は危険なので使えないと専門家が判断すれば、ほかの場所へ移らなければいけません。その移転作業が加われば復興のスピードにも影響する可能性があるので、できればこの庁舎にいたいですが、危険な場所でやるわけにはいかないので、専門家の判断を待ちたいと考えています。
■避難者に応じたきめ細かい対応を
今後、避難者に合った対応をしていかなければいけません。最初はとにかく地震が起きて逃げ出すということでしたが、これだけの暑さもありますので、避難者の課題に応じたきめ細かい対応が必要だと思います。今後、物資が集まってきます。政府、民間からも支援の申し出をいただいています。きめ細かいニーズを聞きながら対応していきたいです。
■ボランティアの受け入れは
木村知事もコメントしている通り、渋滞につながりますし、車中泊をしている人はガソリンが必要です。外から来た人がガソリンを使うと、被災者の命にかかわります。ただ、私も経験がありますが、燃料や食料なども含めてすべてにおいて自己完結できるボランティア団体もいるので、そういった方には来てもらいたいです。お年寄りで自分では片づけられないという方もいるので、そういう団体には協力をお願いしたいです。
本当に苦労されていると思います。大切な財産を失い、落ち込んでいる状況だと思います。厳しい暑さもあります。これまでの日本で経験したことがないような厳しい災害だと思います。そんな中でみんなで助け合い、われわれも皆さんの声を丁寧に聞きながら、やれる手をすばやく打っていきます。落ち込んでいる暇はないと思っていますので、一緒になって復興に向かい、歩んでいきましょう。
KKT「金チカっ!」で放送