猛暑の捜索続く、72時間経過=死者36人、避難9000人超―熱中症に警戒、停電は復旧・熊本

熊本県で最大震度7を観測した地震から4日目となる31日も、消防や警察などは安否不明者の捜索を続けた。県災害対策本部によると、関連調査中を含む死者は36人。生存率が急激に下がるとされる地震の発生から「72時間」が経過した後も、不明者の発見に全力を挙げた。猛暑の中、9000人以上が避難生活を送っており、県などは熱中症に警戒を呼び掛けている。停電は同日午後におおむね復旧した。
爆発事故で2階部分が崩落したイオンモール熊本(嘉島町)では、これまでに12人が救助され、7人の死亡が確認された。警察、自衛隊、消防はがれきの撤去作業を進め、取り残されている人がいないか捜索した。
県対策本部は、死者36人のうち男女27人の身元を確認。八代市で30~90代の20人、氷川町で50~90代の4人、宇城市で60~70代の2人、甲佐町で20代の男性1人が死亡した。イオンモール熊本で死亡した7人の身元確認を急いでおり、2人については地震との関連を調査中という。
31日夕にはイオンモール宇城(宇城市)で高齢男性が崩落した壁の下敷きになっているのが見つかり、救出されたが心肺停止状態だった。
住宅被害の状況も徐々に明らかになり、震度7を観測した氷川町では163棟が全壊した。罹災(りさい)証明書の申請受け付けも一部の自治体で始まっている。
31日午後7時時点で348カ所に避難所が開設され、9532人が身を寄せた。避難所を利用せず車中泊をする人も多く、被災地では最高気温が35度以上の猛暑日となる所が続出した。
県は熱中症やエコノミー症候群予防で、こまめな水分補給などを推奨するチラシを作成し、避難所などで配布。ホームページやSNSでも対策を促している。
停電は31日午後4時45分ごろに県内全域でおおむね復旧したが、断水は7万9100戸に上る。同日朝からは、九州新幹線の博多―熊本間が本数を減らして再開した。
地震は28日午後4時27分ごろ発生。熊本地方を震源とし、宇城市と氷川町で震度7、八代市や熊本市、嘉島町などで震度6強を観測した。 [時事通信社]