熊本地震、なお7500人超避難=酷暑の被災地、住宅被害1.3万棟―断水は月内解消見込み・発生1週間

熊本で最大震度7を観測した地震は、4日で発生から1週間が経過した。連日の過酷な暑さの中、なお7500人以上が避難所に身を寄せ、被災者の不安に終わりが見えない。被害実態も徐々に判明。広範囲に及ぶ断水に加え、これまでに1万3000棟以上の住宅被害が確認された。一方、断水は月内に解消する見込みとなった。
県災害対策本部によると、4日午後6時時点の死者は38人。うち熱中症による災害関連死の疑いが1人、関連調査中が1人となっている。商業施設「イオンモール熊本」(嘉島町)の爆発事故で7人、煙突が倒壊した日本製紙八代工場(八代市)で9人の死者が出た。
避難者数は先月30日が最大で、415カ所の避難所に1万467人が避難していた。4日午後6時時点で140カ所、7538人に減ったが、車中泊など自主避難者は把握されていない。
これまでに判明した住宅被害は1万3690棟で、内訳は全半壊1744棟、一部破損6068棟など。特に被害が大きかった宇城市で4600棟、八代市で2500棟、氷川町で1261棟などだが、さらに増える可能性がある。
断水は八代市、宇城市を中心に4市町の約4万4380戸で続いているが、8月初旬~末をめどに各地区で解消する見込みが示された。熊本市は3日に復旧した。
気象庁は4日午後、「地震活動は依然活発であり、今後1週間は最大震度5強程度以上の地震に注意してほしい」と呼び掛けた。熊本県は11日にかけて台風13号の影響で曇りや雨の日が多くなるが、最高気温は35度前後で熱帯夜も続く見込み。熱中症に十分注意が必要という。
災害関連死を防ごうと、県などは避難環境の改善に向けた取り組みを進めている。3日には、被災者をホテルなどの宿泊施設へ移す「ホテル避難」の受け付けを始めたほか、宇城市、氷川町では応急仮設住宅の建設にも着手した。
県内の宿泊施設キャンセルも相次ぐ。県の調査によると、先月28~31日に受け付けたキャンセル数は延べ約6万5500人、これに伴う損失は約9億円に上るという。
一方、被災地へのふるさと納税の寄付額が計7億3000万円に上ったことが明らかになった。東京都内のアンテナショップにも多くの人が詰めかけるなど、支援の輪が広がっている。 [時事通信社]