7人死亡のイオンモール爆発、地震後に「一時入館を認めた事実あった」…イオン「個別に応じた」と明らかに

熊本地震の発生後に起きたイオンモール熊本(熊本県嘉島町)の爆発事故について、イオン(千葉市)は11日、地震後に施設外に避難した専門店従業員に対し、「一時入館を認めた事実があった」と明らかにした。従業員から、施設内に置いたままになっている車の鍵や貴重品の回収などで再入館したいとの要望があり、個別に応じたという。
爆発は地震発生の約1時間20分後に起き、専門店の従業員7人が死亡した。
イオンは震度5以上を目安に地震発生時は、施設外に避難し、戻らないことをマニュアルで定めている。吉田昭夫社長は爆発翌日の7月29日に熊本市内で開いた記者会見で、今回の地震による避難の際、従業員らが施設内に戻ってよいとするアナウンスや許可を出したことは「一切ない」と否定していた。
その後、「イオン側に確認して店に戻った」とする証言が相次いだことを受け、同社側は「混乱が生じ、(施設内に戻らない)マニュアルの徹底が不十分だった可能性がある。事実関係を確認する」としていた。
イオンによると、同社社員らへ聞き取りをした結果、従業員から車の鍵や身分証、携帯電話などの回収、トイレ使用などを理由に再入館の要望があり、一時入館を認めた事実があった。
イオンは、内規や避難訓練では、避難後の私物回収要望などへの具体的な対応は想定していなかったといい、「現場に判断を委ねる結果につながったものと重く受け止めている」とした。今後、マニュアル改定などを行い、再発防止を図る。