公明・坂口力氏死去、92歳=初代厚労相、ハンセン病控訴断念

元公明党衆院議員で初代の厚生労働相を務めた坂口力(さかぐち・ちから)氏が7日午後11時54分、老衰のため高松市内の老人ホームで死去した。92歳だった。三重県出身。葬儀は近親者のみで行った。喪主は次女の喜多廣美(きた・ひろみ)さん。同党が12日に発表した。
医師出身。1972年衆院選の旧三重1区で初当選。細川内閣で労働相として初入閣した。森内閣で省庁再編後の初代厚労相に就き、小泉内閣でも留任。2001年5月、国が被告となったハンセン病訴訟の控訴断念で、小泉純一郎首相(当時)の決断を後押しし、原告団らに謝罪した。
当選11回。党では副代表を務めた。12年衆院選に出馬せず政界を引退した。がんを患った自身の経験を踏まえ、16年に「免疫の力でがんを治す患者の会」を設立し、免疫療法の普及に努めた。
公明の竹谷とし子代表は「どこまでも民衆に寄り添い抜いた姿は後進の者が永遠に範とすべき道しるべとなっている」とのコメントを発表した。 [時事通信社]