最大震度7を観測した熊本地震で、震源である日奈久断層帯が地表に現れた瞬間とみられる映像が撮影されていたことが15日、分かった。熊本県八代市内に設置された防犯カメラに捉えられていた。専門家によると、断層が実際に出現する様子を捉えた映像は世界でも2例目で日本では初だといい、「大変貴重だ」としている。
防犯カメラは八代市の田んぼ近くの商店に設置。映像には地震による揺れが始まった数秒後に、左奥側にある田んぼが斜め方向に割れて動く様子が写っていた。カメラを設置した男性(45)は「店内の商品が落下し、棚がずれ動くような大きな揺れだった」と語った。
映像は東京大の安藤亮輔准教授(地震発生物理学)らのチームが解析。最初の揺れが生じた5秒後に地面がずれた。斜め方向に約1メートルのずれができており、おおむね秒速1メートルで地面が動いたと考えられる。
安藤准教授は「断層がどのくらいの時間や速さで滑るのかを示す重要なデータだ。耐震などの対策に役立てることができる」と語った。