千葉豪雨の浸水範囲、山手線内側の約半分に相当か 測量会社調査

13、14日の記録的な豪雨による千葉県内の浸水範囲が推定で約31平方キロに及ぶことが、航空測量会社「国際航業」(東京都)の調査で判明した。全体でJR山手線の内側の面積の約半分に相当する土地が浸水したとみられる。ただ衛星の性能上、把握しきれない部分もあり、実際の浸水範囲はもっと広かった可能性があるという。
同社は上空から地上の状況を観測できる「SAR衛星」のデータを使い、豪雨前と発生直後を比較し、浸水がどこまで広がったか解析した。「レベル5大雨特別警報」が発表された県内22市町を対象に調べた。
18日までの調査で最も浸水範囲が広かったのは、鹿島川の流域にあり、2人が死亡した佐倉市で4・36平方キロ。「谷津(やつ)」と呼ばれる谷のような地形の低地で広範囲に浸水したとみられ、市の面積の約4%が水につかった。
JR大網駅の周囲などが冠水した大網白里市は3・54平方キロで、市の約6%が浸水したとみられる。以下、広かった順に、茂原市3・52平方キロ▽千葉市3・14平方キロ▽市原市2・92平方キロ――などと続いた。
一方、今回の豪雨では立体交差道路「アンダーパス」などが相次ぎ冠水したが、こうした箇所や高架下などの状況は衛星の性能上、把握できないという。また実際の被災状況とは異なる可能性もあるとしている。
今回の豪雨では大規模な河川の氾濫はなく、市街地で排水機能が追いつかず、地上に水があふれる「内水氾濫」が起きて被害が拡大したとみられている。
国際航業の担当者は、内水氾濫によってここまで広範囲に浸水被害が出るのは「珍しい」とみており、「局所的な低地が水につかり、結果的に大きな浸水面積になったと考えられる。ハザードマップや古い地図などを参考に、自分の身の回りの地形について知ってほしい」と話している。【中村聡也】