7月、名古屋市のマンションから男性が転落し、歩道を歩いていた女性が死亡した事件で、転落した29歳の男が逮捕されました。遺族の思いは…
「生きたい人間が死んで、死にたい人間が生きて、こんな不条理なことないですよね」
こう話すのは、ある日突然、娘を失った男性。事件は未明に起きました。
27日に逮捕された、名古屋市中区の職業不詳・田口伸成容疑者29歳。
警察によりますと、田口容疑者は7月19日、中区栄にある12階建てのマンションから飛び降り、歩道を歩いていた中区の飲食店店員・稲葉朋来さん23歳に衝突し、死亡させた重過失致死の疑いがもたれています。
自殺を図って飛び降りたか 意識不明で搬送 その後容体回復
警察は、田口容疑者の認否を明らかにしていません。
田口容疑者は自殺を図って飛び降りたとみられ、意識不明の状態で病院に運ばれていましたが、その後、容体が回復。27日午前に逮捕されました。
亡くなった稲葉さんの父親は27日、CBCの取材に対し悲痛な胸のうちを明かしました。
「次の日はご飯を食べる約束をしていた」
(亡くなった稲葉さんの父親) 「到底信じられなかったです。(事件の)次の日の夜、上の姉と娘が帰ってきて、ここでご飯を食べる約束をしていた。未だに受け止められないし、嘘であってほしいと日々思っています」
飛び降りたのは、田口容疑者が自宅とは別に借りていた部屋のベランダでした。
稲葉さんの父親は、夜でも人通りが多い栄という場所で飛び降りたにもかかわらず、重大な過失とされる逮捕事実に対し、憤りを感じているといいます。
「わざわざ人通りが多い明るい場所で飛んだ…」
(亡くなった稲葉さんの父親) 「娘の件が殺人にならないのであれば、どういった件が殺人になるのかわからない。(容疑者は)わざわざ人通りが多い明るい場所で飛んだのに、それが未必の故意による殺人にならないのは、到底納得がいかない私たちは」
警察は28日、田口容疑者を送検し事件の詳しい経緯を調べる方針です。