広い範囲で大雨の降る日本列島。台風と前線に“挟み撃ち”され大雨が長期化するおそれもあるようです。「警報級の大雨」の可能性はいつまで続くのでしょうか?(2026年9月3日午後4時50分頃放送)
台風24号沖縄付近で迷走…長引く影響に警戒
井上貴博キャスター: 今後一週間にわたり、日本列島を取り巻く環境が特に危険であるといわれています。
坂口愛美気象予報士: 8月に北陸を襲った大雨と同じパターンになっています。
台風周辺の湿った空気が日本列島にどんどん流れ込み、秋雨前線の活動が活発化していきそうです。
しかも、その影響は長引くと予想され、警戒が必要です。
井上キャスター: 台風24号ですが、なかなか見ない動きをしています。
坂口愛美気象予報士: 現在、沖縄・奄美付近に接近している台風24号は、▼4日にかけて北上したあと、▼5日からUターンするように再び南下し、▼6日からまた北へと進む見込みで、まるで沖縄のあたりを一周するような動きになるとみられています。
3年前(2023年)にも同じように沖縄のあたりを台風が停滞し、迷走し続け、甚大な被害を出したこともありました。
いつどこで大雨が起きてもおかしくない…台風と前線の“挟み撃ち”で高まるリスク
井上キャスター: 沖縄に停滞している台風はどのようになくなっていくのでしょうか。
坂口愛美気象予報士: 台風は自力では動けず、何らかの風に乗って進んでいきます。
現在、台風24号は東側にある太平洋高気圧のふちに沿って北寄りに進んでいます。
しかし、太平洋高気圧は5日~6日にかけて東へ退いてしまい、台風24号を動かす風がなくなってしまいます。
次に来る風は何が来るか。
この時期は、偏西風に乗って東へ進むことも考えられるのですが、現在、偏西風はかなり北を流れており、しかも秋雨前線が南下してきています。
前線の北側には秋の高気圧があり、この高気圧に押さえつけられるような形で台風がどこにも身動きが取れなくなり、沖縄のあたりで迷走しているのです。
来週の半ばぐらいに、再び太平洋高気圧が張り出してきたら、高気圧のふちに沿って北上していくとみられますが、まだはっきりと定まってはいません。
井上キャスター: 今後、秋雨前線がどこにあるかによって、雨の降り方は変わってくるのでしょうか。
坂口愛美気象予報士: 今回の台風は、同じ場所に停滞し、海面水温も高いので、台風としてはそこまで強くないものの、衰えないのです。
その間に前線が上下するので、その前線の位置によって、いつ、どこで大雨災害が起きてもおかしくないという状況になっています。
井上キャスター: 今の予測技術でも予測しづらいので、我々としては広く呼びかけなければいけませんが、受け取り手に混乱を招く部分もあります。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん: 以前に比べると、スーパーコンピュータの力でかなり詳細に予測ができるようになりましたが、逆に予測ができることで安心してしまい、その予測を超えたような大雨が最近は多発しています。
さらに、別な角度で用心しないといけないという局面が出てきているような気がします。
週末明けまで各地で“警戒級の大雨” 今後の天気は?
井上キャスター: 今後の雨の予想です。
坂口愛美気象予報士: 4日は、西日本の太平洋側で日中から大雨になる予想で、夜以降もずっと降り続くとみられます。
その後、前線の南下に伴い、太平洋側の広い範囲で大雨となり、5日になると、前線が一旦、日本列島から離れるような予想となっており、小康状態になるとみられています。
ただ、前線の位置が少しでも変わればどこで大雨となってもおかしくありません。
6日から7日にかけて、再び前線が北上し、太平洋側に活発な雨雲がかかってくるとみられています。
東京都心なども6日夜から7日朝にかけて大雨となる予想も出ています。
前線の北上に伴い雨雲も移動していくので、北陸や東北なども大雨となるおそれがあります。
長期間の雨で疲れも出てしまうかと思いますが、いつ、どこで災害が起きてもおかしくないと思って、この期間、備えていただきたいと思います。
井上キャスター: 4日~6日にかけて、東北から沖縄まで各地でまとまった雨が降りそうです。
関東でも24時間で100ミリを超える雨が、近畿・四国・九州地方では4日から週末にかけて200ミリ、300ミリとなる地域もあると予想され、広い範囲で警戒が必要です。
============= <プロフィール>
星浩さん TBSスペシャルコメンテーター 1955年生まれ 福島県出身 政治記者歴30年