奈良信金の新人職員お手柄、1日に2度も特殊詐欺阻止…「息子が女性を妊娠させた」と来店の高齢者2人に冷静対応

奈良信用金庫(奈良県大和郡山市)の職員、内田賢吾さん(27)が7月の同じ日に、息子を名乗る犯人から現金が必要と電話を受けた高齢者2人への詐欺被害を防いだ。内田さんは今年度入庫の新人。「今後も意識し、不自然な点がないか確認しながら応対したい」と思いを新たにする。
同信金によると、7月6日午後2時半過ぎ、閉店が迫るなか、高齢男性が「100万円を出金したい」と来店。窓口で応対した内田さんが詐欺防止用のチェック表の記入を依頼すると、「息子の携帯電話の番号が変わった」に当てはまった。続いて来店した男性の妻に息子に連絡を取ってもらい、詐欺と判明した。
警察官が駆けつけた頃、別の高齢女性が現れ、400万円を出金したいと慌てた様子で訴えた。女性も、息子の携帯電話番号の変更に該当。直前の事案もあり、内田さんは息子に連絡を取るよう女性に促した。息子につながった結果、詐欺と分かった。
2件とも、息子をかたる犯人が「女性を妊娠させてしまい、示談金が必要」と持ちかける手口で、「息子と同じ声に聞こえた」と口をそろえたという。
内田さんは、通報した上司の本店営業部の梅本優子副部長とともに郡山署から感謝状を贈られ、「詐欺を止めることができて良かった」と語った。