愛子さま、『防災推進国民大会』に2年連続のご出席 毎年恒例の“肝いり公務”となる可能性も 宮内庁の防災訓練では自ら志願されて放水を体験

「やる!」陛下の問いかけに、愛子さまは迷わずこう宣言された。両陛下とともに臨んだ防災訓練で輝いた笑顔の裏側では、ある“計画”が進んでいて──結婚後も皇室に残る道が開かれたいま、プリンセスが見据える将来の道筋とは。
【写真】「ボッチャ」に挑戦する、淡いブルーのセットアップ姿の愛子さま。他、伊勢神宮を参拝する神々しいロングドレス姿の愛子さまなども
防災や被災地支援は特に思い入れが深い分野
皇居・宮殿の裏手にたたずむ宮内庁庁舎。その玄関先に勢揃いした職員たちを前に、プリンセスはずっしりと重いホースを握りしめていた。思い切ってその先端をひねると、勢いよく噴き出した水がきれいな弧を描き舞い上がった──。
9月1日、「防災の日」の昼前。愛子さまは両陛下とともに、宮内庁の防災訓練に臨まれた。
「最大震度7の首都直下地震を想定した訓練で、皇宮警察と宮内庁職員らによって、毎年この日に行われています。天皇ご一家が参加されるのは今回が初めてです」(皇室記者)
白いブラウスにパンツ、スニーカーというアクティブな装いの愛子さまは、代表職員によるデモンストレーションをご覧になった後、放水訓練への挑戦を自ら志願されたという。
「訓練が一通り終わると、司会を務めた宮内庁秘書課長が『予定していた職員の訓練は、これで終了になります』と言い、間を置きました。言外に、“もしよろしければ、実際に体験されますか?”とご一家に伝えた形です。それを受けて、陛下は愛子さまの方に顔を向け『やる?』と尋ねられた。愛子さまはすかさず、『やる!』と返答し、意気込みを示されました」(前出・皇室記者)
軍手を装着された愛子さまは、消化器の使用だけでなく、消火栓から伸びたホースを使った本格的な放水も体験。さらに、訓練の最中には仲睦まじいご一家の様子が垣間見える一幕もあったという。
「陛下も放水を体験されたのですが、ホースを手に『放水開始』と号令をされたときには、すでに水が勢いよく飛び出している状態でした。放水と号令が逆転してしまった格好で、そんな陛下の様子をご覧になった愛子さまと雅子さまは、普段とのギャップがおかしかったのか、顔を見合わせて大笑い。職員たちも和気あいあいとした雰囲気で、周囲がほのぼのとした空気に包まれました。
訓練の様子を収めた動画は、報道各社がYouTubeで公開。あっという間に100万回再生に迫る勢いで視聴されるなど、異例の反響を呼んでいます」(宮内庁関係者)
そもそも「防災の日」は、1923年の9月1日に発生した関東大震災が由来。過去の惨事を教訓とし、防災意識を改めて高めよう、という趣旨の日である。今回のご一家の防災訓練について、前出の宮内庁関係者は「大変意義深いことだ」と語り、こう続ける。
「愛子さまが訓練に参加されるニュースを目にして、『防災の日』を改めて意識した人も多かったのではないでしょうか。国民が災害への備えを見直すきっかけとして、今回の訓練は大きな役割を果たしたはずです。何よりも、防災や被災地支援は愛子さまにとって特に思い入れが深い分野。その強いご意思を汲んだ両陛下の後押しもあり、今回の異例のご参加が実現したようです」
悠仁さまの祝宴は欠席
充実した訓練を終えられた愛子さま。間もなく訪れる秋へ向け、その災害支援に懸ける強い思いを反映した“計画”が、目下進行中だという。前出の宮内庁関係者が明かす。
「愛子さまは、10月中旬に鳥取県で開催される『防災推進国民大会(通称、ぼうさいこくたい)』に出席される予定です」
内閣府が主催する「ぼうさいこくたい」は、行政や民間企業、教育機関などから、防災活動に携わる人々が全国から集まる日本最大級の防災イベント。講義型のセッションやワークショップなどを通じて、災害への備えを考える場だ。
「愛子さまのご出席は昨年に続いて2回目。前回は新潟県で開催され、能登半島地震の支援活動に関するセッションを聴講されました。翌日には2004年に発生した新潟中越地震の復興交流館なども併せて視察されています」(前出・皇室記者)
昨年、皇族として初めて同大会への出席を果たされた愛子さま。一方、その日程をめぐっては、一部で物議を醸していた。
「愛子さまが東京を発たれたのが、悠仁さまの成年式のまさに当日だったのです。愛子さまは午前中の儀式に出席した後、夕刻には新潟県に入られました。その日の夜、皇族方が一堂に会して行われた祝宴はご欠席。ご公務を優先された形です。
また、この秋、多くの皇族方は名古屋で開催されるアジア競技大会にお出ましになるのですが、愛子さまのご予定はいまだ公表されていません。『ぼうさいこくたい』の日程を優先的に確保されたのではないかと囁かれています。
学生時代に行われた成年会見でも、“皇室の精神は被災地に心を寄せること”と述べられた愛子さまは、被災地関連のご公務に関して一切迷いがない。『ぼうさいこくたい』へのご出席からは、〝被災地に尽くしたい〟という愛子さまの強い思いがうかがえます」(皇室ジャーナリスト)
2年連続のご出席──その背景には、愛子さまの将来をめぐるご覚悟がにじんでいるという。別の宮内庁関係者が語る。
「愛子さまは今後、『ぼうさいこくたい』へのご出席を毎年恒例の“肝いりご公務”にされると考えられます。同大会には、愛子さまが勤務されている日本赤十字社の社長である清家篤氏も深くかかわっており、非常に親和性が高い。さらに、各都道府県の持ち回りで行われるため、出席に併せて地方情勢の視察も可能です。防災をライフワークの柱とし、将来にわたって続けていきたいという決意が伝わってきます」
愛子さまはこれまで、毎年の“恒例ご公務”が作りづらいと指摘されてきた。
「そもそも天皇家の長女である愛子さまには、内親王の立場で両親から引き継げるご公務がないという“悩み”があり、自力でご公務を“開拓”していく必要がありました。加えて、改正前の皇室典範では、結婚後、女性皇族は皇室を離れるとされてきた。結婚前に毎年開催される式典へのご出席などが定例化すると、結婚後、そのご公務が宙ぶらりんになってしまうという問題もあったのです」(前出・別の宮内庁関係者)
しかし、7月末に公布された改正皇室典範によって、そうした女性皇族の人生設計のあり方は大きく変わることに。
「女性皇族は結婚後も皇室に残ることが可能になりました。愛子さまが皇室に残るという思いを強くされているのであれば、結婚後も長きにわたり、ご自身でご公務を担うことができるようになったのです」(前出・別の宮内庁関係者)
今回もまた辞退された
世界有数の災害大国である日本。今夏も熊本地震や千葉豪雨など、各地で大きな災害が相次いでいる。
「11月には災害対策の司令塔となる内閣直属の『防災庁』が新設されます。首相がトップを務め、防災体制を一元的に取り扱うことができる組織です。日本では近い将来、南海トラフ地震や首都直下地震など、“国難”級の重大災害の発生が予想されている。いままさに、国を挙げて防災への備えを進める時期にあるのです」(政治部記者)
そんな中、愛子さまが果たされる役割は大きく、その歩みを陛下も後押しされているようだ。
「陛下には、愛子さまに“防災の分野を担ってほしい”という思いがあるようです。被災地に心を寄せることは、皇室の重要な役割の1つ。陛下はかねて記者会見で、災害の経験や教訓を“若い世代に受け継いでいくこと”の重要性を語ってこられました。被害を語り継ぐことが、次の災害への備えにつながる。愛子さまはそれを体現する存在となっていかれるでしょう」(前出・別の宮内庁関係者)
国民の命に直結する防災。その一方で、天皇ご一家は日々の暮らしにおいても、国民に寄り添う姿勢を示されている。8月31日、宮内庁は来年度予算の概算要求を発表。天皇ご一家と上皇ご夫妻の御手元金である「内廷費」は、前年度と同じ3億2400万円に据え置かれた。
「昨年も内廷費の増額が検討されましたが、物価高に直面する国民生活の現状を踏まえ、両陛下の強いご意思で見送られていました。内廷費は“御手元金”といっても、衣服やお食事などの私的な用途だけに使われるわけではありません。宮中祭祀を担う職員の給与やお祝い金など支出は多岐にわたり、人件費が7割を占めるとされています。両陛下が自由に使えるお金は、決して多くはないのです」(前出・別の宮内庁関係者)
そして、概算要求が公開されるたびに関心が寄せられるのが、愛子さまの「ティアラ」の行方だ。
「ティアラは、新年祝賀の儀や勲章を着用する晩餐会などで、女性皇族がドレスコードとして身につけるもの。成年に合わせて新調するのが慣例ですが、2021年12月に成年を迎えられた愛子さまは、コロナ禍で苦しむ国民への配慮から製作を辞退。以来、必要に応じて黒田清子さんのティアラを借りていらっしゃいます。今回も蓋を開けてみれば、愛子さまのティアラは計上されていなかった。コロナ禍以後も、物価高にあえぐ国民に寄り添われてのことでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)
その慎ましさは、普段の装いにも表れている。
「愛子さまは非常に物を大切にされます。雅子さまが20年以上前に使われていたバッグを活用したり、服や小物を着回されたり。両陛下の“清貧”の精神を受け継がれているのです」(前出・皇室ジャーナリスト)
被災地に、そして国民の暮らしに思いをはせる災害大国のプリンセスとして、愛子さまの歩みは続いていく。
※女性セブン2026年9月24日号