簗和生農林水産大臣が、選挙で自身を支持しなかった首長のいる自治体の道路予算を「大幅にカットした」と発言した問題を巡り、野党の追及が続いている。【映像】議員の“お願い”は「日常的」だと語る元官僚 発端は今年5月、地元の自民党支部の会合での発言とされ、実際に地元・栃木3区では、対立候補を支持した市長の自治体の今年度の国土交通省の道路関連交付金が昨年度比で減額となる一方、支持した自治体は増額となっていることが明らかになっている。後に簗農水大臣は発言を撤回し謝罪。高市早苗総理も発言は不適切だと認め、厳しく注意したとしながら、更迭は否定した。『ABEMA Prime』では、この発言を巡る問題と、政治家と官僚の関係、そして構造的な問題について考えた。■「官僚は絶対に口にしない。政治家も本当は言っちゃいけないこと」 簗大臣が初出馬した時から支え、自ら「生みの親」と称する元大田原市長の千保一夫氏は、今回の問題について「プラスな面での積極的な顔の利かせ方、マイナス面の『減額しろ』というやり方、普通に両方あるもの。ただし官僚は絶対に言わないし、政治家も本当は言っちゃいけないこと」と語る。 千保氏自身も現職市長時代に、ある政治家を支持したことで、下水道事業でマイナスの働きかけを受けた経験があるとし、「あなたを支持しているおかげで、大田原市はこういう不利益を被ったから、政治的に解決してくれと言った」と訴え、自身が支持していた政治家に対応してもらい、問題が解決したことがあると述べた。 一方で、今回の簗大臣の発言については「政治家になる人は、最初は有権者がみんな神様、お客様。だから『自分を奉仕者として使ってくれ』とお願いをして、頭を下げる。ただ、だんだん当選して経済的にも豊かになり、地盤がある程度固まってくると、主客が逆転して、『俺を応援するのか、しないのか』となってくる。それは簗さんだけではなく、他の国会議員のみなさんにも申し上げたい。ただちょっと簗さんは、それが過ぎた。与党議員にしかできないことだからこそ、権力があるなら責任も大きいという自覚を持つべき」と述べた。 政治アナリストの渡瀬裕哉氏は、実際に予算が減額されたとしても、簗大臣が減額を働きかけたかどうかは分からないと指摘する。「予算が減っているのを見てから『俺が減らした』と言っている、はったりの可能性も十分ある。(問題の発言は)地元の税金で食っているような土建業者を集めたところで言っているので、そういう人たちに対しては、言っても全然おかしくない。政治家として、地元有権者にそういうグリップを効かせるために言う人もいる」。
簗和生農林水産大臣が、選挙で自身を支持しなかった首長のいる自治体の道路予算を「大幅にカットした」と発言した問題を巡り、野党の追及が続いている。
【映像】議員の“お願い”は「日常的」だと語る元官僚
発端は今年5月、地元の自民党支部の会合での発言とされ、実際に地元・栃木3区では、対立候補を支持した市長の自治体の今年度の国土交通省の道路関連交付金が昨年度比で減額となる一方、支持した自治体は増額となっていることが明らかになっている。後に簗農水大臣は発言を撤回し謝罪。高市早苗総理も発言は不適切だと認め、厳しく注意したとしながら、更迭は否定した。『ABEMA Prime』では、この発言を巡る問題と、政治家と官僚の関係、そして構造的な問題について考えた。
■「官僚は絶対に口にしない。政治家も本当は言っちゃいけないこと」
簗大臣が初出馬した時から支え、自ら「生みの親」と称する元大田原市長の千保一夫氏は、今回の問題について「プラスな面での積極的な顔の利かせ方、マイナス面の『減額しろ』というやり方、普通に両方あるもの。ただし官僚は絶対に言わないし、政治家も本当は言っちゃいけないこと」と語る。
千保氏自身も現職市長時代に、ある政治家を支持したことで、下水道事業でマイナスの働きかけを受けた経験があるとし、「あなたを支持しているおかげで、大田原市はこういう不利益を被ったから、政治的に解決してくれと言った」と訴え、自身が支持していた政治家に対応してもらい、問題が解決したことがあると述べた。
一方で、今回の簗大臣の発言については「政治家になる人は、最初は有権者がみんな神様、お客様。だから『自分を奉仕者として使ってくれ』とお願いをして、頭を下げる。ただ、だんだん当選して経済的にも豊かになり、地盤がある程度固まってくると、主客が逆転して、『俺を応援するのか、しないのか』となってくる。それは簗さんだけではなく、他の国会議員のみなさんにも申し上げたい。ただちょっと簗さんは、それが過ぎた。与党議員にしかできないことだからこそ、権力があるなら責任も大きいという自覚を持つべき」と述べた。
政治アナリストの渡瀬裕哉氏は、実際に予算が減額されたとしても、簗大臣が減額を働きかけたかどうかは分からないと指摘する。「予算が減っているのを見てから『俺が減らした』と言っている、はったりの可能性も十分ある。(問題の発言は)地元の税金で食っているような土建業者を集めたところで言っているので、そういう人たちに対しては、言っても全然おかしくない。政治家として、地元有権者にそういうグリップを効かせるために言う人もいる」。