動画共有サイトで動画を公開し会社役員の男性=京都市左京区=の名誉を傷つけたなどとして、動画配信業の池田実貴容疑者(28)らが京都府警左京署に逮捕された事件を巡り、男性の遺族が15日、記者会見を開き、池田容疑者らに約2億3000万円の損害賠償を求めて京都地裁に提訴したことを明らかにした。
提訴したのは昨年7月に死亡した中野拓磨さん=当時(36)=の母、さえ子さん(73)。ユーチューブで「KENZO 新宿109」のアカウント名で活動する池田容疑者と、拓磨さんへの恐喝未遂容疑で逮捕された赤木誠容疑者(46)、安田裕貴容疑者(35)を提訴した。同署は同日、3容疑者を京都地検に送検した。
さえ子さんによると、拓磨さんは令和5年、経営する不動産会社の株式を赤木容疑者らに譲渡したが意見の食い違いで関係が悪化し昨年5月、赤木容疑者らから恫喝(どうかつ)された。その様子を撮影した動画を池田容疑者は拓磨さんが詐欺を働いたとする内容に編集しユーチューブで公開。拓磨さんは自身や会社への誹謗(ひぼう)中傷などで経営が傾き精神状態が悪化し、自ら命を絶ったという。さえ子さんは「動画により命を失った拓磨のような子をもうつくらないでほしい」と訴えた。