高市内閣「辞任レース」次にゴールを切る3候補 農相の後釜は早くも週刊誌がマーク

【永田町番外地】#99
道路予算の“恫喝マン”こと、簗和生農相が辞任に追い込まれた。選挙のたびに道路予算の大幅削減をチラつかせて地元有権者を脅し、自身への投票を強要すれば、辞任はもちろん、政治家としてもアウトだ。今後は新たに浮上した有権者への便宜供与や選挙運動員に対する報酬支払いなど、公職選挙法違反容疑の実態解明に向けた司直の動き次第では議員辞職が視野に入る。
高市早苗首相の任命責任も厳しく問われよう。時事通信の直近の世論調査で内閣支持率は前月比1.7ポイント減の42.4%、不支持率は同0.4ポイント増の29.7%だったが、まだまだ下げ要因目白押しの高市内閣である。
何より裏金問題で一時は辞任レースの先頭を走っていた中司宏規制改革担当相の出処進退が次なる国民世論の関心事となる。
折しも簗の辞任と前後して、大阪・枚方市長時代の中司が公共工事の発注に絡み、裏金を常習的に受け取っていたことや収賄罪での実刑判決を免れるために裁判で偽証を繰り返してきたことを自白した音声データを週刊現代が“スクープ入手”として報じている。
官製談合事件で有罪判決を受けた中司は、「私は道から外れることはしておりません」と、あたかも冤罪被害者のごとくに振る舞い裏金の受け取りを否定してきたが、“動かぬ証拠”を突き付けられては万事休すだ。
■永田町の“錬金術師”も
もっとも、高市内閣の辞任レースで2番手に付けていた中司の着順が確実かといえばそうでもない。かねて永田町の“錬金術師”ともうたわれる関芳弘文科相が議員会館内で政治資金パーティーを2度にわたり開催する衆院の内規違反を犯し、会場費を浮かして暴利をむさぼっていたことがバレてしまったからだ。釈明記者会見で「パーティーは商行為と違うと判断してしまった。二度としない」と述べていたようだが、SNS上では「二度とじゃなく三度としない、だろう」「二度あることは三度ある」と突っ込みが入る始末。教育行政をつかさどるには明らかに力不足である。
さらには、関が2番手ゴール争いに参戦したのもつかの間、簗の後釜に収まった武部新農相もなかなかのタマだ。
「過去に衆院選で運動員が商品券を有権者にばらまいて逮捕されていますし、父親(武部勤元自民党幹事長)時代から関与しているベトナムの労働者受け入れや経済支援での利権漁りをめぐって悪評フンプンですから早い時期から週刊誌が放っておきませんよ」(自民党反高市派議員)
高市内閣の閣僚辞任レースは見どころ満載である。=敬称略(特命記者X)