大学医学部の定員を全国で削減へ、医師が少ない県や中程度の県でも…地域枠の割合は引き上げ

厚生労働省は4日、2028年度の大学医学部の定員について、全国で削減する方針案を有識者検討会で示した。これまで医師が多い県で減らしてきたが、地域事情を考慮しながら対象地域を広げる。定員のうち、卒業後に地元で働くことを条件に学生を募集する地域枠の割合は高める。
医学部定員は24年度には9403人だったが、26年度は9376人に減った。全国的に人口減に伴う患者数の減少は進んでおり、厚労省は医師の養成数の削減をさらに進める必要があると判断した。
医学部定員は、一般の枠と、医師確保のために上乗せしている臨時の枠がある。厚労省は25年度以降、医師が多い県の大学などに臨時枠の削減を求めてきた。28年度から医師が少ない県や中程度の県でも削減を進める。高齢医師が多いなど、医師確保の必要性が高い場合は対象外にする。
臨時の枠の大半は、卒業後に医師が地元で長く働くことが求められる地域枠として設定されている。臨時枠を減らすと地域枠も減ることから、厚労省は、一般の枠に地域枠の人数を増やすように大学などに促す。
厚労省は来年春頃までに具体的な定員設定の枠組みを決める。