補助金不交付で大村知事が反発「撤回してもらう」

14日閉幕した国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」への文化庁の補助金不交付問題で、芸術祭実行委員会会長の大村秀章・愛知県知事は16日の定例記者会見で「法廷で文部科学省の対応をただし、不交付を撤回してもらう」と、改めて同省を提訴する姿勢を強調した。
企画展「表現の不自由展・その後」が脅迫などで一時中止に追い込まれたことに対し、同庁は「県の手続きに不備があった」などとして、一度採択した補助金7820万円の不交付を決めた。15日の参院予算委員会で、同庁は決定に際し、職員を現地派遣して状況を確認していないとし、宮田亮平長官も「私は決裁していない」と答弁した。
大村知事は「文科省は我々の手順に不備があったと言うが、問題はなかった」と主張。逆に「ちゃんと手順を踏んでいたのか。誰が決めたのか」と同庁の手続きを明らかにするよう求めた。
一方、芸術祭実行委会長代行の河村たかし・名古屋市長が市独自の検証委を設け、負担金を支払うか決めると発表したことに「作品がけしからんと検証するのなら『検閲』委員会になる」などと批判した。【竹田直人】