大阪メトロは、御堂筋線の車両の台車で今年7月の点検中に長さ約30センチの亀裂が見つかっていたことを明らかにした。国土交通省近畿運輸局に報告しており、国の運輸安全委員会は大事故につながりかねない「重大インシデント」には認定しなかったという。
大阪メトロによると、台車を製造したのは、8月26日に重大インシデントとされた南海電鉄の特急「ラピート」の台車と同じメーカー。メトロが7月17日に実施した4年ごとの定期点検で、台車(1991年製)の外枠部分に長さ約30センチ、幅1ミリ弱の亀裂を発見した。同型の台車が設置された全1293車両を緊急点検し、他に亀裂がないことを確認したとしている。亀裂が入った台車は取り換えられ、メーカーが原因を調べている。
南海の台車の亀裂は、モーターを支える溶接部分で見つかった。【高橋昌紀】