「1票の格差」が最大3・00倍だった7月の参院選について、札幌高裁(冨田一彦裁判長)は24日、「著しい不平等状態にある」として「違憲状態」とする判決を言い渡した。北海道選挙区(改選定数3)の住民男性が求めた選挙無効(やり直し)の請求は棄却した。原告側は上告する方針。
7月の参院選を巡っては、二つの弁護士グループが全45選挙区の無効を求めて全国8高裁・6支部に計16件の訴訟を起こしており、判決は2例目。16日の高松高裁判決に続き「違憲状態」との司法判断が示された。その他の訴訟も年内に判決が出そろう見込みで、その後、最高裁が統一判断を示す。
参院選の格差を巡っては、最高裁が10年参院選(最大5・00倍)と13年参院選(同4・77倍)を違憲状態と判断。これを受け、国会は15年の公職選挙法改正で、隣り合う県の選挙区を統合する「合区」を導入。付則で「19年参院選に向けて抜本的な見直しを検討し、必ず結論を得る」とした。
その結果、16年参院選は3・08倍となり、最高裁は17年、国会が更に格差是正の決意を見せていることを踏まえて、「合憲」とした。18年の公選法改正では、議員1人当たりの有権者数が最も多かった埼玉選挙区の改選定数が一つ増えた。