安倍氏「健全な関係に戻すきっかけを」、韓国首相「難関を克服できる」

安倍首相は24日午前、「即位礼

正殿
( せいでん ) の儀」への参列で来日した韓国の

李洛淵
( イナギョン ) 首相と首相官邸で約20分間、会談した。韓国人元徴用工訴訟問題で、韓国側が関係改善に向けた対応を取るよう改めて求めた。李氏は、

文在寅
( ムンジェイン ) 大統領の親書を安倍首相に手渡した。
李氏は知日派の代表格として知られ、安倍首相との会談は昨年9月以来となる。徴用工問題で日本企業の賠償責任を認めた昨年10月の韓国大法院(最高裁)判決を機に日韓関係が冷え込んで以降、安倍首相と文氏による首脳会談が実施できない状態が続いており、今回の会談は最もハイレベルなものだ。
日本政府の発表によると、安倍首相は会談で、日韓関係について、「北朝鮮問題をはじめ、日韓、日韓米の連携は極めて重要だ。非常に厳しい状況にあるが、このまま放置してはいけない」と指摘。そのうえで、徴用工問題をめぐり、「韓国には、国と国との約束を順守することにより、日韓関係を健全な関係に戻していくきっかけを作ってもらいたい」と述べ、韓国側が日韓請求権・経済協力協定の違反状態を解消するよう求めた。
首相は「こういう時だからこそ、議員間、国民間、地域間の交流が重要だ」とも語り、李氏も同意した。
韓国政府の発表によると、李氏は同協定に言及し、「日本がそうであるように、韓国も協定を尊重してきたし、これからもそうする」と述べた。韓国国内で徴用工問題を巡って日本企業への賠償命令が相次いでいることを念頭に、「両国が知恵を集めて難関を克服していけると信じている」と対話を続ける考えを強調した。
韓国政府関係者によると、李氏が渡した文氏の親書には、「日本は北東アジアの平和のために協力すべき重要なパートナーだ。懸案が早期に解決するよう努力しよう」との趣旨のメッセージが書かれていた。
徴用工問題では、元徴用工訴訟の原告側が差し押さえた日本企業の資産が早ければ年内にも現金化される可能性があり、そうなればさらなる関係悪化は避けられない情勢だ。