福井・勝山市の老舗酒蔵「一本義」新酒初搾り 今年も切れ抜群

福井県勝山市の老舗酒蔵「一本義久保本店」(同市沢町1)で24日、新酒の初搾りが行われた。同社の担当者は「米のうまみが感じられ、すっきりとした口当たりと切れのいいお酒になった」と例年以上の出来に手応えを口にした。
奥越産の酒米「五百万石」や白山の伏流水、(こうじ)を使い、今月4日に仕込みを始めた。もろみは順調に発酵が進み、この日は午前1時に初搾りを開始。酒かすと分離され、芳香を放つ山吹色の原酒が徐々にタンクを満たした。
初搾りの新酒はアルコール度数が20度と高めで、1年でこの時期しか飲むことができない酒場限定の企画酒。500ミリリットルと1.8リットルの瓶に詰め、県内の飲食店429軒に出荷された。
アルコール度数を調整し、一般向けの新酒は11月7日から販売される。