JR鹿児島線の上に渡線橋架かる 国内最大級クレーンが一夜で

日本に数台しかない国内最大級の3000トン級移動式クレーンが26日未明、北九州市八幡東区のJR八幡駅近くで、一夜にしてJR鹿児島線の上に国道の渡線橋を架けた。終電から始発までの限られた時間でクレーンはパワフルに動き、橋が線路をまたいだ。
渡線橋の架設は、JR八幡駅周辺の交通渋滞緩和を目指し、国道3号黒崎バイパス延伸工事の一部だ。
巨大クレーンは同市若松区の建設会社「ミック九州」の所有で、高さ100メートル、重さ1750トン。26日午前2時ごろから作業は始まり、クレーンは長さ81メートル(308トン)の橋桁をゆっくりとつり上げ、約1時間半で慎重に橋脚へと下ろした。
クレーンは工事が終わる11月下旬ごろまで現地で見ることができる。事前に開かれた見学会では、クレーンの大きさに多くの人が驚き、同市八幡西区の村上蒼馬(そうま)ちゃん(3)は「ウルトラマンみたい」と喜んでいた。【井上卓也】