10月22日にあった「即位礼正殿の儀」は、海外からも注目を集めました。お隣の中国でも新華社通信が大きく取り上げましたが、現地のSNSで話題になったのは、「日本の個性的なテレビ局」の動向でした。
【画像】中国のSNSで伝わるテレ東の武勇伝は?五輪決定速報のなか、テレ東「ピカピカの…」翻訳はこちら
中国に伝わる「テレ東伝説」「日本の個性的なテレビ局」、それはテレビ東京です。中国のネットユーザーの間には次のような「伝説」が伝わっています。「安倍首相が記者会見する際に、テレ東はウルトラマンを放送した。ほかの局が津波警報を出していても、テレ東はアニメを放送した。ほかの局が『2020開催都市 東京決定』と伝えた際に、テレ東はピカピカのダイヤモンドのCMを流していた!世界がどんなに騒いでも、テレ東には三つのミッションがある。それはアニメ、グルメ、ショッピング……」そんなテレビ東京が、「即位礼正殿の儀」でどんな放送をするのか。13.9億人の中国人(の一部)が見守りました。
テレビ東京の武勇伝が人気いよいよ、本番。その時、テレ東で流れたのは……他局と同じ「即位礼正殿の儀」でした。さっそく中国版ツイッター微博では、テレ東に関する単語が「熱捜」(ホットな話題)にランクインし、閲覧数は3.3億を超えました。中国のニュースアプリ「頭条新聞」は微博でのアカウントを通し、「テレビ東京はかつて地震や戦争の時にもアニメを放送したが、今日は普通に『即位礼正殿の儀』を放送した」というタイトルで、動画も公開しました。「頭条新聞」の記事は、2000件以上転送され、3000件以上のコメントがつき、11万以上の「いいね」が集まりました。記事への反応の中には、「即位にあたって、(足踏みを揃えなければ)テレ東が閉局のおそれも」というものも。閉局を恐れ、即位式を生放送したのはテレ東が「生きる道」を求めていると解釈されたのです。そして「#東京電視台的求生欲(テレビ東京の生きる道を求める意欲」という言葉も生まれました。それでも、ほかのユーザーからはテレ東の過去の「武勇伝」が、ここぞとばかり投稿されました。「テレ東がまだアニメを放送すれば、世界はまだ大丈夫」「(30年前に)改元した際に、テレ東だけが魚料理の番組を放送した」「テレ東は、アニメ放送の巨大な『量』と突発ニュースへの淡泊な姿勢が、世の中に知られています。どんな大きなニュースがあっても、アニメの放送時間になれば、スケジュール通りにアニメを放送することで有名です」
「テレ東がテレビ業界の清流です」テレ東については、日本のネットユーザーも「アニメじゃないのか」「どうした、テレ東?」「ブレないテレ東まで…w震災や湾岸戦争にムーミン放送してたのに……」などの反応がありましたが、それらも中国語で伝えられました。テレ東好きの中国のネットユーザーは、日本のアニメファンが多いことが見て取れます。アニメは流さなかったものの、今回「ホットな話題」にランクインしたことで、中国では好意的な声が投稿されました。「テレ東、個性的だ。好きです」「テレ東がテレビ業界の清流です」「テレ東が放送しているアニメが見たいです」また、日本のテレビ業界に関して、次のような投稿もありました。「ほかのテレビ局がヘリを出動して時事ニュースを追っているのに、テレ東はアニメをやっている。日本で一番貧しいテレビ局?」「これはおそらくテレ東の戦略だ。ほかの局と差別化しているので、視聴率が高く取れるだろう……」
もう一つの民間交流そんなやり取りから感じたのは、政治や経済を巡っては対立することが少なくない両国において、突っ込み所のある「テレ東」という存在が間に入ることで、距離が縮まる雰囲気でした。SNSという場で起きた「テレ東」への突っ込み。「即位礼正殿の儀」の裏では、大事な「民間交流」が生まれてたようです。