NHK大阪放送局は30日、来秋から放送する連続テレビ小説(朝ドラ)のタイトルは「おちょやん」、ヒロイン・竹井千代役は女優の杉咲花さん(22)が演じると発表した。上方女優の代名詞で「大阪のお母さん」として親しまれた浪花千栄子さん(1907~73年)をモデルに、大正から戦中、戦後の大阪で、芸の道をいちずに歩む女性の姿を描く。
杉咲さんは東京都出身。朝ドラ出演は「とと姉ちゃん」(2016年度前期)以来、2度目となる。この日の制作発表記者会見で、ヒロインに決まった時には「こんな日が来るんだとうれしくて泣いてしまった」と話し、「パワフルに突き進んでいく姿に、(見る人が)勇気や元気をもらえるようなヒロインを演じたい」と意気込みを語った。
千代は大阪・南河内の貧しい家庭に生まれた、口が達者な女の子。9歳で道頓堀の芝居茶屋に女中奉公に出され、やがて女優の道に飛び込んでいく。「おちょやん」は、茶屋などで働く少女を指す大阪の古い言葉だという。
制作統括の桜井壮一チーフプロデューサーは杉咲さんの起用理由について「女優の話だからヒロインの演技力が非常に大事。チャーミングさと力強さも兼ね備えた、けうな方だ」と説明した。脚本は、NHKで放送中のドラマ「ミス・ジコチョー ~天才・天ノ教授の調査ファイル~」などを手掛ける八津弘幸さん。「喜劇女優の一代記という王道中の王道だが、僕なりの遊び心を加えて、進化した朝ドラを皆さんにお届けしたい」と話した。【倉田陶子】