ハロウィーン本番、騒乱警戒=路上禁酒、警察官も数百人―東京・渋谷

ハロウィーン本番の31日夜、東京・渋谷のスクランブル交差点付近には仮装した大勢の人が集まった。昨年は直前の週末に飲酒した若者らが軽トラックを横転させるなど騒乱状態となったため、渋谷区は対策を本格化させ、警視庁も警察官数百人で警戒した。
渋谷区は今年6月、ハロウィーン直前の週末や本番の期間中は午後6時から午前5時まで渋谷駅周辺の路上や公園などでの飲酒を禁じる条例を制定。コンビニや酒店など計41店舗に酒の販売自粛を要請し、大半が受け入れた。
さらに約9000万円の予算を掛け、10月26日と31日の2日間で計200人超の警備員を配置した。「ハロウィーンを渋谷の誇りに」と書かれた旗も作成して街中に掲げた。
警視庁は31日、数百人の警察官を出動させた。捜査員が痴漢や窃盗など犯罪に目を光らせるとともに、警察車両の上からは機動隊員の「DJポリス」が「ゆっくり進んでください」などと呼び掛けた。
江戸時代の旅人の服装をした山梨県甲州市の平山忠さん(69)は「年齢に関係なく仮装して出歩けるのはハロウィーンぐらい。飲まず騒がず、ルールを守って楽しくできれば」と話した。センター街で居酒屋を営む男性(40)は「飲み歩きがなくなり、マナーは改善された」と語った。
[時事通信社]